障害者の方をサポートするお仕事は大変やりがいを伴い、社会的な意義もあるお仕事になります。
そうしたお仕事に就きたいと思って障害者施設の求人を探してみても、具体的にわからない事が多く、行動に至っていない方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
「働くために資格は必要?」「どんな職場があるの?」「実際の仕事はどんな内容?」などなど、具体的な疑問に今回のコラムではお答えいたします。
是非、本コラムを読んでいただき、障害者施設で働くとはどういう事なのかイメージできるようになっていただけたら幸いです。
目次
そもそも障害者施設とは
働くために必要な資格とは
障害者施設での仕事内容とまとめ
そもそも障害者施設とは
障害者施設とは、精神や身体に障害をお持ちの方で、日常の生活の中でサポートが必要な方が利用したり、通所いただく、またはご入居いただく施設です。
一口に障害者と言っても、様々な方がおり、大きく分けると知的障害者、発達障害者、身体障害者が対象となります。
障害者施設でのサービス内容は、身体介助を伴うものや就労支援も含め、障害者の方それぞれや、そのご家族の方に合ったサポートを行えるよう、その施設形態やサービスも多岐にわたっています。
それぞれ根拠なる法律が異なっており、障害者総合支援法に基づく施設としては、基本的には18才以上の年齢で障害認定を受けている方が、障害者支援サービスを利用することができます。
また、児童福祉法に基づく、障害児の方を対象にしたサービスもあり、障害をお持ちの方は年齢に問わずサービスが拡充されています。
■障害者総合支援法:居宅介護(ホームヘルプ)、共同生活援助(グループホーム)、療養介護、短期入所(ショートステイ)、就労移行支援、就労継続支援A型、就労継続支援B型、重度訪問介護
■児童福祉法 :障害児相談支援、福祉型障害児入所施設、児童発達支援、医療型障害児入所施設援、医療型児童発達支援、居宅訪問型児童発達支援、保育所等訪問支、放課後等デイサービス
▼障害者施設の種類について、より詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
働くために必要な資格とは
障害者施設で働くにあたっては、介護や福祉系の資格を取得している事で、実際の業務に役立つ事が多くあります。
また、障害者専門の資格もあり、どんな施設でどんな働き方がしたいかにより、取得する資格も異なってきます。
様々な資格の中から、ご自身に合ったものを取得していきましょう。
【 資格の分類 】
■身体介助を行うために必要な介護系の仕事
介護職員初任者研修、実務者研修。介護福祉士等
■リハビリ系の職種に必要な資格
理学療法士や作業療法士、言語聴覚士
■障害福祉サービスを運営する施設に配置義務のある責任者
サービス管理責任者
■相談業務に特化した資格
社会福祉士、社会福祉主事任用資格、精神保健衛生士、相談支援専門員等
■移動など外出時のサポートをする資格
同行援護従業者、行動援護従業者
上記の様に、様々な資格が存在しており、中には研修を修了することで取得できるものから、国家資格として試験をクリアすることで取得できる資格まで幅広くあります。
それぞれによって、取得要件が異なりますので、具体的に調べてから取得を目指すことをお勧めいたします。
▼相談支援専門員で働きたい方はこちらの記事もご確認ください。
▼社会福祉士として働きたい方はこちらの記事もご確認ください。
▼介護福祉士として働きたい方はこちらの記事もご確認ください。
障害者施設での仕事内容とまとめ
障害者施設での仕事内容は、それぞれの施設形態に応じて多岐にわたります。
入居系や介助が必要な施設においては、食事介助や生活援助、入浴介助等の仕事が発生します。
また、相談支援系の業務では地域のサービスと、障害者の方との連携を取るような仕事になります。
ここでは代表して入居施設での一日の流れについて、例を挙げていきます。
- 8:30 出勤 : 前日までの連絡内容や一日の予定を確認。
- 9:00 朝食 : ご利用者様の食事介助をします。
- 9:30 引継ぎ: 夜勤者の方との引継ぎを受ける。
- 10:00 軽作業: 午前の日中活動を行います。
- 12:00 昼食 : 昼食の食事介助を行います。
- 13:30 軽作業: 午前の続きで日中作業の支援をします。
- 16:00 引継ぎ: 日中の業務を夜勤のスタッフに引継ぎ
- 16:30 入浴 : ご利用者様の入浴介助を行い、サポートをします。
- 17:00 記録 : 日中の様を記録します。
- 17:30 退勤 : ここでお仕事を終えます。
こちらはあくまで、入居施設での一例ですが、各施設によって勤務の流れや業務内容が異なるため、事前に確認をしましょう。
どの施設でも障害者の方が生活するうえでのサポートがメインになります。
重要なのはコミュニケーションや、相手の立場になって最適なサービスを行う事が重要となるでしょう。
▼相談支援専門員での働き方はこちらの記事もご確認ください。
ここまでご覧いただいたように、障害者施設と一括りにしていても、様々な働き方や資格、施設形態がある事が分かります。
障害者施設で働きたい方は、まずはご自身がどんなサービスを提供したいかをしっかりと見極め、必要な資格や就業場所を探すのが良いのではないでしょうか。
これから障害者施設で働きたい方や、転職をご検討の方はぜひ「介護ぷらす+」にご登録ください。
▼障害者施設で働きたい方はこちらの求人もご確認ください。
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