資格・職種

介護福祉士の試験について、受講資格の条件や、試験のスケジュール等を解説します。

介護福祉士の試験について、受講資格の条件や、試験のスケジュール等を解説します。

多くの介護資格の中でも、唯一の国家資格となる介護福祉士は、取得することで仕事の幅や専門知識も大きく向上する資格です。

取得する事で就業先の介護施設内でも給与アップやキャリアアップが見込めるほか、転職でも有利に働くため、多くの介護士が目指す資格として知られています。


今回の記事では、そんな介護福祉士の資格を取得するための詳細や、難易度について解説させていただきます。

是非、介護福祉士の資格取得を目指される方は、参考にしてください。




目次

そもそも介護福祉士資格の詳細と難易度について

介護福祉士の受験資格

試験のスケジュール




そもそも介護福祉士資格の詳細と難易度について


介護福祉士の国家資格は毎年1回実施されており、例年1月に実施されています。

(※令和7(2025)年 第37回 介護福祉士国家試験は1月26日(日)に実施)


介護福祉士国家試験への申し込み書類】

  • 受験申込書
  • 受験手数料振替払込受付証明書貼付用紙
  • 受験用写真等確認票
  • 実務経験(見込み)証明書
  • 実務者研修修了(見込み)証明書


介護福祉士国家試験の申し込み方法

  • 郵送
  • インターネット


【介護福祉士国家資格の受験費用】

  • 18,380円


【介護福祉士国家資格の試験内容】

■筆記試験

  • 領域:人間と社会(人間の尊厳と自立、人間関係とコミュニケーション、社会の理解)
  • 領域:介護(介護の基本、コミュニケーション技術、生活支援技術、介護過程)
  • 領域:こころとからだのしくみ(こころとからだのしくみ、発達と老化の理解、認知症の理解、障害の理解)
  • 領域:医療的ケア 総合問題(上の4領域の知識・技術について横断的に問う問題を、事例形式で出題)


■実技試験

  • 介護等に関する専門的技能


介護福祉士の国家資格は合格率が70%~90%前後で推移しており、2024年の第36回介護福祉士国家資格の合格率は82.8%となっています。

5人に1人か、4人に1人は落ちてしまう計算になりますので、準備は抜かりなく行いましょう。




介護福祉士の受験資格


介護福祉士の国家資格を受験するにあたって、必要な受験資格は主に4つのルートが存在しています。

それぞれのルートは具体的にどのような資格が必要なのでしょうか。


【 各ルートと要件について 】

  • 養成施設ルート

    介護福祉士養成施設を卒業。

  • 福祉系高校ルート

    福祉系の高校や特例高校を卒業。

  • 実務経験ルート

    介護施設で3年以上の実務経験を積む。

    尚且つ実務者研修(もしくは介護職員基礎研修・喀痰吸引研修)を修了。

  • EPA(経済連携協定)ルート

    日本と外国の経済連携協定に基づく。


最短で介護福祉士国家資格を取得できるルートは養成施設ルートとなります。

それでも期間として養成施設に2年以上通う必要があります。

ただ、事前に福祉系大学や社会福祉士の養成施設、保育士養成施設のどれかを卒業していた場合は、1年に短縮されます。




試験のスケジュール


それでは、介護福祉士国家資格はどのような流れで進んでいくのでしょうか。

実は7月上旬から合格すれば3月下旬まで、長い期間対応していく必要があります。


試験の直前から準備をしても申し込みが終わっていますので、必ず事前によく確認をしながら進めていきましょう。


【介護福祉士国家試験の流れ】

  • 7月上旬      : 受験の手引きを受け取る
  • 8月中旬~9月下旬 : 申し込み受付期間
  • 12月上旬     : 受験票の受け取り
  • 1月末       : 筆記試験
  • 2月中旬      : 筆記試験合格発表
  • 3月上旬      : 実技試験
  • 3月下旬      : 合格発表



ここまでご覧いただいていかがでしたでしょうか。

詳細をご確認いただき、事前の準備をしっかりと行っていただいた上で、是非介護福祉士国家資格に臨んでいただきたいと思っています。


資格を取得することで、業務への理解が深まる他、より専門的な知識の取得や、キャリアアップ等様々なメリットがあるため、長く介護業界で活躍されたい方はぜひ受験を検討してみてください。


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