「ケアマネの更新研修を負担軽減に向けた効率化」について2024年6月24日に厚生労働省での検討会が実施されました。
現在もケアマネの資格には更新研修が必要で、仕事をしながら更新するのは負担が大きいことが問題視されていました。
そこで各々のペースで少しずつ研修を受けられるオンラインを有効に活用することも含め、負担軽減になるやり方を検討する必要があります。
ここではケアマネの更新研修について解説していきます。
目次
現在のケアマネの更新研修とは
更新研修のオンデマンド化とは
必要な対策とまとめ
現在のケアマネの更新研修とは
ケアマネの更新研修は5年に1度、研修を受けることで有効期間を延長することができます。
内容としては実践的なケーススタディなど一定の実務経験をもとに、以下の修得をすることで専門性を高め、資質の向上を図っていきます。
・法令や制度の理解
・ケアマネジメントの基本知識
・専門的な知識と技術
・自己倫理
さらに、研修期間は16日間(90時間)及び実習3日間と受講しなければいけません。
合計で約90時間分の受講時間を働きながら研修を受ける必要があることで、負担が重いと感じる方も多いでしょう。
このように研修を受ける時間が確保できずに受講を諦めるケアマネもいることから、
ケアマネジャーがそれぞれのペースで少しずつ受けられるよう、オンラインを活用することで負担の軽減に繋がるのではないかと考えられているのです。
更新研修のオンデマンド化とは
ケアマネの更新研修をオンデマンド化にすることで、どのような背景がみられるのか解説していきます。
オンデマンド化とは、従来の集合研修や決まった時間に行われるオンラインライブ研修とは異なり、ケアマネが自分の都合に合わせて好きな時間に研修を受けられる形式のことを指します。
例えば、先ほどご案内したようにケアマネの更新研修の場合、5年に1度の更新をしなければならないとお伝えしました。
その場合、次の更新までの間に複数年をかけて好きなタイミングで研修動画をオンデマンドで見る。
そのような形で受講を重ねていくといった取り組みなどを柔軟に対応することで、働きながらでも受講しやすい方法に変える狙いがあるといった更新研修の効率化を図ることができるでしょう。
負担を軽減するためのメリットなども生まれ、講義を全国で統一的な内容とすれば、運営コストの削減や受講料の軽減などにもつなげられるメリットもあります。
必要な対策とまとめ
今まではケアマネの更新研修の現状の問題点として、長時間・長期間にわたる研修や研修日程の不便さ、地方での受講困難などがありました。
それにより、ケアマネの不満が爆発し辞める人が続出してしまったことでケアマネ更新研修不要論の声があがったのです。
そこでオンデマンド化にすることが必要な対策と考えました。
具体的な内容としてはいつでもどこでもオンデマンドで動画視聴で受講できる環境を整えたうえで、その視聴をもって修了したとみなす科目を設けるようにすることを対策と考えています。
すでに日本介護支援専門員協会もこうした取り組みを進めており、ネット環境があれば、時間、場所、デバイスを問わずに学べる仕組みの導入を開始しています。
今後は、ケアマネジャーの更新研修はより柔軟かつ効率的に受講できるようになる見込みでしょう。
これにより、多忙な業務の中でも継続的に最新の知識とスキルを身につけることが可能となり、介護現場での質の高い支援が期待できるのではないでしょうか。