資格・職種

介護職や栄養士で働く方の、代表的な8職種の特長や仕事内容についてご紹介します。

介護職や栄養士で働く方の、代表的な8職種の特長や仕事内容についてご紹介します。

利用者さまの生活を支えるための資格や職種は様々。

ここでは資格の種類とお仕事内容についてご紹介します。



介護職・ヘルパー

 

介護職は介護サービス利用者さまのお世話をするのが主な仕事です。

仕事は生活援助と身体介護の2種類ですが、その内容は多岐にわたります。

 

・身体介護

介護サービス利用者さまの食事や入浴、排泄、移動など、身体に触れるお世話をします。

お一人で生活をすることが困難な方など、介護度が比較的高い方の介護を行う際に必要になります。

 

・生活援助

介護サービス利用者さまの生活に関わる援助を行うお仕事です。

掃除や洗濯、食事の支度など、身体に触れないお世話のことを指します。

 

また他にもレクリエーションや介護記録の作成等もおこないます。

 

 

ケアマネジャー

 

ケアマネジャーは、介護や支援が必要となった高齢者の方の状況をチェックし、今後どのようなサービスをどのぐらい受ければいいのかをまとめた「ケアプラン」と呼ばれる、介護サービスの利用計画を立てる専門職です。

 

ケアマネジャーの仕事は主に以下の4つです。

 

①要介護者とその家族の介護相談

②要介護認定の申請書類作成の代行

③ケアプランの作成

④モニタリング

 

そのほか、介護保険の給付請求や各介護サービスとの連絡を取ったり、スケジュールを調整するのもケアマネジャーの仕事です。

介護職と言うと、現場で高齢者を介助する仕事のイメージが強いですが、ケアマネジャーはパソコンによる書類作成や連絡調整業務など事務的な仕事が中心になります。

そのため、実務経験と資格の専門知識に加え、事務処理能力やコミュニケーション能力も求められます。

 

 

相談員

 

生活相談員の基本業務は、介護施設を利用する高齢者が、適切にサービスを利用できるよう相談にのるというものです。とはいえ、実際の業務はそれだけにはとどまりません。

施設によって異なりますが、次のような業務に携わるのが一般的です。

 

①相談業務

入所予定の方やそのご家族と面談し、生活状況やどんなサービスを介護施設に望んでいるかのニーズを確認します。入所時だけでなく、介護計画を見直すときも面談を行います。

②契約手続き

「ケアマネジャー」と連絡調整しながら、施設において高齢者の方を受け入れる際に必要な契約手続きを担当します。通院している方などは、医師や看護師との連絡も必要になります。

③介護施設の運営・マネジメント業務

ケアマネジャーなど、他の資格を有している方などは、施設の運営やマネジメントといった管理業務に携わる機会もあります。また、介護現場の経験が多い方などは、スタッフのシフト管理などの業務を任されることも少なくありません。

④現場での介護業務

施設によっては、生活相談員として働いている方が、入所されている方の介助を行うケースもあります。

 

仕事内容は働く施設によって異なりますが、高齢者や障がいをお持ちの方が安心して生活できるよう、さまざまなサポートを行うことが生活相談員の役割です。

 

看護助手

 

看護助手とは主に看護師の補助をおこなう仕事です。

資格がないので採血や注射といった医療行為以外のサポートを行います。

看護師の指示を受けながら手が足りていない部分を補助していくことになります。

看護助手になるために必要な資格や経験はありません。

 

看護助手の仕事内容

・患者様の身の回りのケア

・看護師の補助

・病院内の環境整備 など

 

看護助手は感謝されることも多く、やりがいをもって働くことが出来る仕事です。

 

 

サービス提供責任者

 

「サービス提供責任者」とは、「サ責」と略して呼ばれることが多く、訪問介護サービスにおいてリーダー的な存在です。

訪問介護サービスを行っている施設では、サービス提供責任者は必ず1人以上は配置が義務付けられています。

サービス提供責任者の人は、自分自身がヘルパーの1人であり、利用者さんや利用者さんのご家族、ケアマネジャー、医師、看護師など、多くの人と連携する重要なポジションです。

サービス提供責任者の仕事内容は大きく分けて「介護計画書の作成」「サービス担当者会議への出席」「スタッフの育成・管理」の3つです。

 

またサービス提供責任者は、以下のいずれかの条件を満たしている必要があります。

 

・介護福祉士、看護師、准看護師、保健師、いずれかの資格を取得した方

・実務者研修を修了した方

・2013年3月31日までにヘルパー1級を取得した方

・2013年3月31日までに介護職員基礎研修を修了した方

・介護職員初任者研修(旧・ホームヘルパー2級)を修了、実務経験3年以上を満たしている方

 

サービス提供責任者は訪問介護施設において、利用者40名に対し1名以上の配置が義務づけられています。

そのため、抱える人数と同時に責任もやりがいも大きくなります。

 

 

管理職(介護)

 

管理職になるには実務経験や介護に関する知識、資格を求められることが多くありますが、それと同時に人柄やマネジメント能力も重要です。

現場の介護職員との信頼関係を築き、仕事を円滑に進めなければなりません。

 

主な仕事内容は以下

①スタッフの育成

②採用業務

③施設の運営業務

④施設の収支管理

⑤外部の業者とのやり取り

⑥利用者さまやご家族の相談対応

⑦労働環境整備

 

管理職は事務を中心に多種多様な業務を行えるので、やりがいを感じられる機会が多くあります。

 

 

管理栄養士・栄養士

 

規模が大きく、一度にたくさんの方へ食事の提供を行う施設などでは、配置が義務付けられている管理栄養士。

管理栄養士は、食と栄養のプロフェッショナル。医師と連携して病気の方へ栄養指導を行ったり、介護施設などで利用者の方の状況に合わせた献立を提案したり、栄養ケア・マネジメントを行ったりするほか、子どもたちの食育に携わったり…と、その役割は多岐にわたります。

 

栄養士は「調理」に特化した業務に就くことが多く、主な役割は、献立作成や調理などの給食管理業務を担い、食事を提供することです。

一方で、献立を考えたり、栄養指導を行ったり…と「管理」に特化した業務が多いのが管理栄養士の特徴です。

 

 

調理師/調理スタッフ

調理師とは、調理業務にあたる者の国家資格です。

病院や学校、介護福祉事業所などの福祉分野では、管理栄養士・栄養士の作成した献立にもとづいて、利用者の食事をつくることがおもな役割となり、様々な調理を行う事があります。

 

・減塩食:生活習慣病の高齢者のために、塩分を控えにしたもの。

・軟菜食:できるだけ普通食と同じ食材を大きさや柔らかさを調整して作った食事のこと。

・ソフト食:軟菜食をつぶしペースト状にしたものに、とろみ剤を加えたりして形よく固めた食事。見た目が元の食材に近く、見た目が楽しめる。

・とろみ食:飲み込みやすく噛みやすいように、食材にとろみ剤を加えた食事形態。唾液で溶けやすい「片栗粉」ではなく、専用のとろみ剤を使用。誤嚥防止に作る。

・きざみ食:咀嚼する力が低下した人や歯がない人が噛まなくて済むように5mm~1cm程度に細かく包丁できざんだもの。

・離乳食:母乳(ミルク)以外の食品からも栄養を取り入れ、幼児食へと移行する過程の食事のこと。

 

調理師での募集は、調理師資格の保有を前提としますが、調理補助や調理スタッフと記載されている求人は無資格の方でも応募できる事があります。