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賞与の所得税が高い理由は?手取りが減る社会保険料の計算方法と100万・50万の控除額早見表

賞与の所得税が高い理由は?手取りが減る社会保険料の計算方法と100万・50万の控除額早見表

待望のボーナス支給日。「やっとまとまったお金が入る!」と胸を躍らせて明細を開いた瞬間、想像以上に引かれている税金の多さに、思わずため息をついてしまった経験はありませんか?

「額面はあんなに多かったのに、手取りはこれだけ……?」
「毎月の給料より、ボーナスの方が税率が高い気がするんだけど、計算ミスじゃないよね?」

そんな疑問を抱くのは、あなただけではありません。実は、賞与(ボーナス)の所得税の計算ルールは、毎月の給料とは全く別物です。

そのため、月々の給与と同じ感覚でいると、手取り額の少なさに驚くことになってしまいます。


せっかく手にする大切なボーナスだからこそ、納得感を持って受け取りたいものですよね。

本記事では、2026年現在の最新の税率・保険料ルールに基づき、以下の内容を分かりやすく解説します。

  • なぜ所得税が高くなるのか:その鍵を握る「前月の給与」の仕組み
  • 社会保険料の計算方法:健康保険や厚生年金がいくら引かれるかのルール
  • 【早見表】50万円・100万円の手取り額:実際に手元に残る金額のシミュレーション

「引かれる理由」を正しく知ることで、ボーナスの賢い使い道や貯金計画をより正確に立てられるようになります。まずは、多くの人が抱く「所得税へのモヤモヤ」の正体から紐解いていきましょう。




【 目次 】

1. なぜボーナスの税金は高い?賞与から引かれる所得税の仕組みと計算方法

  • 給与とは計算方法が違う?|賞与の所得税が決まる「前月の給与」という落とし穴
  • 手取りが減る最大の理由|所得税率を決める「算出率の表」の読み方をわかりやすく解説
  • 所得税を安く抑えるコツはある?|扶養家族の人数や前月給与との関係性

2. 社会保険料もしっかり引かれる!賞与の手取りを左右する控除の正体

  • 健康保険・厚生年金・雇用保険|ボーナスから差し引かれる保険料率の計算ルール
  • 上限額に注意!|厚生年金保険料や健康保険料には「上限」があるって本当?
  • 40歳以上は介護保険料もプラス|意外と忘れがちな「引かれるもの」チェックリスト

3. 【早見表】ボーナス100万・50万の手取りはいくら?控除額の目安をシミュレーション

  • 額面50万円の場合|所得税と社会保険料でいくら引かれる?手取り額の目安
  • 額面100万円の場合|大台を超えると控除額も跳ね上がる?シミュレーション結果
  • 手取りを逆算して賢く使う|住宅ローン返済や貯金に回せる「本当の金額」の把握術

まとめ:賞与の所得税が高い理由を正しく理解して、手元に残る金額を正確に把握しよう




明細を見て「えっ、こんなに引かれるの?」と驚く最大の原因は、実は所得税の計算ルールにあります。毎月の給料と同じ感覚で計算していると、思わぬ金額の差に戸惑ってしまうのです。


1. なぜボーナスの税金は高い?賞与から引かれる所得税の仕組みと計算方法


ボーナスの所得税が「高く感じる」のには、明確な理由があります。それは、ボーナスの税率が「前月の給料」によって決まるという特殊な仕組みがあるからです。


給与とは計算方法が違う?|賞与の所得税が決まる「前月の給与」という落とし穴

毎月の給料にかかる所得税は、その月の支給額に基づいて「源泉徴収税額表」から算出されます。しかし、ボーナスの場合は少し違います。

ボーナスの税率を決めるのは、ボーナスそのものの金額ではなく、ボーナスが支払われる前月の給与額(社会保険料を引いた後の金額)です。

例えば、ボーナス支給の前月に残業が重なって給与が高くなっていたり、決算手当などで一時的に支給額が増えていたりすると、ボーナスに適用される税率も連動して跳ね上がってしまいます。これが「思っていたより手取りが少ない」と感じる大きな落とし穴なのです。


手取りが減る最大の理由|所得税率を決める「算出率の表」の読み方を解説

ボーナスの所得税を計算する際は、国税庁が公表している「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」という専用の表を使用します。

  1. まず、前月の給与から社会保険料を差し引きます。
  2. その金額と「扶養親族の数」を上の表に当てはめ、自分の所得税率を確認します。
  3. ボーナスの総額から社会保険料を引いた金額に、その税率を掛け合わせます。


毎月の給料では数%の税率で済んでいる人でも、ボーナスの計算ではいきなり10%や20%といった高い税率が適用されることが珍しくありません。ボーナスというまとまった金額に高い率が掛かるため、引かれる金額も必然的に大きくなってしまうのです。


所得税を安く抑えるコツはある?|扶養家族の人数や前月給与との関係性

残念ながら、決まってしまった税率をその場で魔法のように下げる方法はありません。しかし、所得税額を左右する要素を知っておくことは大切です。

  • 扶養親族の数:扶養している家族(配偶者や子供、高齢の親など)が多いほど、適用される税率は低くなります。結婚や出産などで扶養状況が変わった場合は、速やかに「扶養控除等申告書」を提出しておきましょう。
  • 前月の給与を抑える:理論上は、ボーナス支給の前月の残業を減らして「社会保険料控除後の給与額」を低く抑えれば、ボーナスの税率が一段階下がる可能性があります。ただし、これはスケジュールのコントロールが難しいため、あくまで知識として持っておく程度が良いでしょう。


所得税が高いのは、決して計算ミスではなく、「前月の頑張り(給与額)」が税率に反映されている証拠とも言えます。仕組みが分かれば、明細を見る時のショックも少しは和らぐかもしれません。



仕組みが分かったところで、次は「所得税」と同じくらいガッツリ引かれる「社会保険料」について見ていきましょう。ここにも、手取りを左右する重要なルールが隠されています。




2. 社会保険料もしっかり引かれる!賞与の手取りを左右する控除の正体


毎月の給料から引かれている社会保険料ですが、ボーナスからも同じように、そして「ボーナス専用の計算ルール」でしっかりと差し引かれます。


健康保険・厚生年金・雇用保険|ボーナスから差し引かれる保険料率の計算ルール

ボーナスの社会保険料を計算する際は、まず額面から1,000円未満を切り捨てた標準賞与額という数字を出します。そこに、決められた保険料率を掛け合わせるのが基本です。

  • 厚生年金保険料:一律で18.3%(会社と折半するため、本人の負担は9.15%)です。
  • 健康保険料:加入している保険組合や都道府県によって異なりますが、本人負担はおおよそ5%前後となります。
  • 雇用保険料:一般の事業であれば、本人負担は0.6%(2026年現在の料率)です。


これらを合計すると、ボーナス額面の約15%ほどが社会保険料として引かれる計算になります。100万円のボーナスなら、それだけで約15万円が消えてしまうのですから、無視できない金額ですよね。


上限額に注意!|厚生年金や健康保険には「上限」があるって本当?

「いくらでも引かれるのか」というと、実はそうではありません。社会保険料には、高額所得者向けの上限が設定されています。

  • 健康保険:年度(4月〜翌年3月)の累計額で573万円までが計算対象です。これを超える分には保険料がかかりません。
  • 厚生年金:1回の支給につき150万円が上限です。つまり、1回のボーナスで200万円もらったとしても、150万円を超えた50万円分に対しては年金保険料はかかりません。


超高額なボーナスをもらう人にとっては、この上限設定が少しだけ手取りを助けてくれる仕組みになっています。


40歳以上は介護保険料もプラス|意外と忘れがちな「引かれるもの」チェックリスト

40歳以上になると、健康保険料の中に介護保険料が加算されます。

本人の負担率は0.8%〜0.9%程度(組合により異なる)ですが、これも「ちりも積もれば」で数千円の差になって現れます。「去年より少し引かれている額が多いな」と感じたら、年齢による介護保険料の徴収が始まっていないかチェックしてみてください。


社会保険料は、将来の年金や万が一の病気の備えになる大切なものですが、引かれる瞬間はやはり切ないものですよね。

さて、ここまでの所得税と社会保険料の仕組みを踏まえて、いよいよ具体的な手取り早見表を見ていきましょう。50万円、100万円のボーナスが、最終的にいくらになってあなたの口座に振り込まれるのかをシミュレーションします。




3. 【早見表】ボーナス100万・50万の手取りはいくら?控除額の目安をシミュレーション


2026年度の標準的な保険料率と税率に基づき、以下の条件で試算しています。

  • 前提条件:40歳未満(介護保険料なし)、扶養親族0人、前月の給与(社会保険料控除後)が約30万円の場合。


額面50万円の場合|所得税と社会保険料でいくら引かれる?

まずは、一般的な支給額である50万円のケースです。

  • 社会保険料(約15%):約75,000円
  • 所得税(算出率に基づき計算):約26,000円
  • 控除額合計:約101,000円
  • 手取り額約399,000円


なんと、50万円あっても手元に残るのは約40万円弱です。「10万円も引かれるの?」と感じるかもしれませんが、これが現実的な数字です。


額面100万円の場合|大台を超えると控除額も跳ね上がる?

次に、夢の大台100万円のケースを見てみましょう。

  • 社会保険料(約15%):約150,000円
  • 所得税(算出率に基づき計算):約52,000円
  • 控除額合計:約202,000円
  • 手取り額約798,000円


100万円の場合、引かれる金額も一気に膨らみ、約20万円が控除されます。手元に残るのは約80万円となり、額面とのギャップはさらに大きく感じられるはずです。


賞与手取り早見表(2026年版目安)

注意点:この表はあくまで一般的なモデルケースです。前月の給与額や扶養家族の有無、お住まいの地域の保険料率によって数千円〜数万円の誤差が出るため、正確な金額は必ずご自身の給与明細で確認してください。




まとめ:賞与の所得税が高い理由を正しく理解して、手元に残る金額を正確に把握しよう


せっかくのボーナス、手取りが少なく見えるのは決して「損」をしているわけではなく、日本の複雑な税金と社会保険の仕組みによるものです。

  • 所得税が高い理由:ボーナスの金額ではなく、前月の給料で税率が決まるから
  • 社会保険料の重み:額面の**約15%**が引かれるため、所得税以上のインパクトがある
  • 手取りの目安:ざっくりと**「額面の8割」**が手元に残ると考えておくと、計画が立てやすい


「引かれる理由」を正しく知ることで、明細を見た時のショックを減らし、住宅ローンの返済や貯金、自分へのご褒美など、より賢いマネープランを立てられるようになります。

2026年度も、あなたの頑張りがしっかりと形になることを応援しています!




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