「2026年6月から、また介護報酬が変わるって聞いたけど、結局私の給料は上がるの?」
「月々1.9万円アップって本当?それとも一部の人だけ?」
「ケアマネや看護師も今回は対象になるって噂は信じていいの?」
いま、介護現場で最も関心を集めているのが、この2026年6月の「臨時介護報酬改定」です。
本来は3年ごとに行われる改定ですが、加速する物価高と深刻な人手不足への緊急対策として、異例のタイミングで実施されることになりました。
テレビやニュースでは「賃上げ」という景気の良い言葉が踊っていますが、その中身は非常に複雑です。
実は、仕組みを正しく理解していないと、「周りは上がっているのに自分だけ変わらない」といった事態になりかねません。
今回の改定は、単なる一過性の補助金ではなく、あなたの「基本給(ベースアップ)」に直結する重要な転換点です。
本記事では、難しい行政用語を一切使わず、以下のポイントをどこよりも分かりやすく解説します。
- 月額1.9万円アップのカラクリ(3階建ての仕組み)
- 職種や働き方による「もらえる人・もらえない人」の境界線
- あなたの給料を守るための「給与明細のチェックポイント」
「結局、いつ、いくらもらえるのか?」という疑問をスッキリ解消して、安心して仕事に集中できる準備を整えていきましょう。
【 目 次 】
1. 2026年6月施行!介護報酬「臨時改定」の全体像と1.9万円賃上げの仕組み
- 異例の「臨時改定」が実施される理由|物価高と人手不足への緊急対策
- 月額最大1.9万円の「3階建て」構造|基本給アップからDX導入による上乗せまで
- 2026年最新のスケジュール|2月の補助金から6月の改定、8月の食費変更まで
2. 私は対象?職種別「もらえる人・もらえない人」の境界線と支給条件
- ケアマネ・看護師も対象に!|今回の改定で広がった賃上げの対象範囲
- 「もらえる人」の必須条件|職場が加算を正しく申請しているか
- 注意が必要な「もらえない人」のケース|事務職やサービス種別による違い
- パート・アルバイトへの配慮|勤務時間に応じた配分の決まり方
3. 賃上げを確実に受け取るために!給与明細のチェック方法と事業所の見極め方
- 給与明細のどこを見るべき?|ベースアップ加算の正しい記載例
- 賃上げが反映されない時の対処法|事業所への確認と相談のコツ
- 損をしない事業所選びの新基準|ICT活用や職場環境改善に積極的な施設とは
まとめ:2026年の報酬改定を正しく理解して、あなたの給与を最大限に守ろう
1. 2026年6月施行!介護報酬「臨時改定」の全体像と1.9万円賃上げの仕組み
今回の改定がこれまでのものと決定的に違うのは、3年ごとの定期改定を待たずに行われる「緊急の臨時措置」だということです。なぜ国がこれほどまでに急いでいるのか、そして「月額1.9万円」という数字の裏側にある仕組みを分かりやすく解き明かしていきます。
異例の「臨時改定」が実施される理由
通常、介護報酬のルールが変わるのは3年に1度(前回は2024年)ですが、今回は2026年6月に異例の改定が行われます。
その背景にあるのは、止まらない物価の高騰と、他業界へ流出してしまう深刻な人手不足です。
「介護現場の給料を他業界に負けない水準まで引き上げないと、日本の介護が立ち行かなくなる」という強い危機感から、この臨時改定が決定しました。
月額最大1.9万円の「3階建て」構造
ニュースでよく目にする「1.9万円アップ」という数字ですが、全員が一律で1.9万円もらえるわけではありません。実は、以下のような3階建ての構造になっています。
- 1階:ベースアップ支援(約10,000円)
ほとんどの職種が対象となる、基本給の底上げを目的とした部分です。
- 2階:生産性向上上乗せ(約5,000円〜7,000円)
見守りセンサーやインカムなどのICT機器を導入し、業務効率化に取り組んでいる事業所へのボーナス的な加算です。
- 3階:職場環境改善加算(約2,000円〜4,000円)
研修制度の充実や、メンタルケアなど「働きやすい職場づくり」に力を入れている事業所にプラスされます。
つまり、「最新ツールを導入し、教育体制が整っている施設」ほど、最大額の1.9万円に近い賃上げが実現する仕組みになっています。
2026年最新のスケジュール
これから夏にかけて、現場では立て続けに変化が起こります。混乱しないように流れを押さえておきましょう。
- 2月(今ここ):臨時補助金のスタート まずは「補助金」という形で、先行して賃上げの原資が配られ始めます。
- 6月:介護報酬の臨時改定(本番) 補助金が「介護報酬(加算)」に正式に組み込まれます。これにより、一時的な手当ではなく、恒久的な月給の底上げが確定します。
- 8月:食費の基準費用額の変更 一方で、利用者さんが支払う「食費」の基準も100円ほど引き上げられます。施設の経営を維持するための、苦渋の調整といえる部分です。
2. 私は対象?職種別「もらえる人・もらえない人」の境界線と支給条件
今回の改定の大きな目玉は、賃上げの対象が「介護職員」から「介護従事者全体」へと大きく広がったことです。これまで「自分はケアマネだから関係ない」「看護師には加算がつかない」と諦めていた方にとって、非常に重要な内容となっています。
ケアマネ・看護師も対象に!職種拡大のニュース
2024年までの制度では、主に「現場で直接介護をする人」に賃上げの原資が集中していました。
しかし、2026年6月の改定からは、以下の職種も正式に賃上げ(1階部分の月1万円相当)の対象に含まれることになりました。
- 居宅介護支援:ケアマネジャー
- 訪問看護・訪問リハビリ:看護師、理学療法士、作業療法士など
- 地域密着型サービス:計画作成担当者など
これにより、施設全体で働く専門職が等しく評価される仕組みへと進化しています。
「もらえる人」の必須条件
給料が上がるための絶対条件は、「勤めている事業所が新しい加算を申請していること」です。
今回の1.9万円(3階建て)の賃上げは、自動的に全職員の口座に振り込まれるものではありません。
会社側が「DXを導入しています」「職場環境を整えています」と国に申請し、認められて初めて、そのお金がスタッフの給与として分配されます。
注意が必要な「もらえない人」のケース
残念ながら、今回の改定でも対象から外れてしまうケースが一部あります。
- 対象外のサービス種別:福祉用具貸与・販売、居宅療養管理指導などの事業所に勤めている場合。
- 純粋な事務職:施設管理や受付のみを担当し、介護業務に一切関わっていない場合、事業所の判断によっては配分が少なくなる(あるいは対象外になる)可能性があります。
- 加算を申請しない事業所:経営方針や事務作業の負担を理由に、事業所が加算を取得しないと決めた場合、そこで働くスタッフに賃上げは届きません。
パート・アルバイトへの配慮
「私はパートだから、1.9万円なんて無縁よね」と思っていませんか?実はそんなことはありません。
今回の改定でも、パートやアルバイトの方も賃上げの対象に含まれます。
支給額は「フルタイムで働く人を1とした場合、勤務時間に応じて按分(あんぶん)」されるのが一般的です。
例えば、週3日勤務の方であれば、フルタイムの方の約6割程度の金額が上乗せされる計算になります。
時給に換算して数十円〜百円単位でアップするケースが多いため、しっかりチェックしておきましょう。
職種や働き方によって「もらえる額」は変わりますが、かつてないほど幅広い人が対象になっているのが今回の改定の特徴です。
3. 賃上げを確実に受け取るために!給与明細のチェック方法と事業所の見極め方
せっかくの賃上げも、給与明細をなんとなく眺めているだけでは見落としてしまうかもしれません。2026年6月以降、どの項目をチェックすべきか具体的に解説します。
給与明細のどこを見るべき?ベースアップ加算の記載例
今回の1.9万円賃上げ(特に1階部分の1万円相当)は、多くの施設で「基本給」または「ベースアップ等手当」という項目に加算されます。
- 基本給が上がっている場合:昨年度の明細と比較して、基本給そのものが数千円〜1万円程度底上げされているか確認しましょう。
- 新たな手当がついている場合:「介護職員等処遇改善手当」や「ベア支援手当」といった名称で、新しく項目が追加されていることがあります。
2026年6月以降の明細で、これまでの補助金分が「加算」として継続されているか、必ず自分の目で確かめてみてください。
賃上げが反映されない時の対処法
もし、6月を過ぎても給料が変わっていない場合は、まず落ち着いて「処遇改善計画書」について確認してみましょう。
全ての施設が全ての加算(3階建ての2階・3階部分)を取れるわけではありません。
「うちはICTを導入していないから2階部分はつかないよ」といった事情があるかもしれません。
もし疑問があれば、まずは管理者の方に「今回の臨時改定の加算はどのように反映されていますか?」と、前向きな姿勢で尋ねてみるのがコツです。
損をしない事業所選びの新基準
これから新しい職場を探す、あるいは今の職場を続けるか迷っているなら、チェックすべきは「2階・3階部分に積極的か」という点です。
- ICT活用の有無:見守りセンサーや記録ソフトを使いこなし、業務を効率化している施設は、1.9万円のうちの「2階部分」をしっかり確保できています。
- 研修・メンタルケアの充実:スタッフの教育に力を入れている施設は「3階部分」の加算を得ているため、結果として給与水準が高くなります。
これからの時代、「頑張り」だけでなく**「仕組み」で給与を上げている施設**を選ぶことが、あなた自身の負担を減らしつつ収入を増やす近道になります。
まとめ:2026年の報酬改定を正しく理解して、あなたの給与を最大限に守ろう
2026年6月の臨時改定は、介護職という仕事が社会から正当に評価され、より安定した職業へと変わっていくための大きな一歩です。
- 1.9万円の仕組み:基本給だけでなく、DXや環境改善による「上乗せ」がある
- 対象者の拡大:ケアマネや看護師も、今回はしっかりと賃上げの輪に入っている
- 自己防衛:給与明細を確認し、加算取得に積極的な施設を見極める
制度は少し複雑ですが、中身を知っているだけで、自分のキャリアを賢く選ぶ武器になります。
今回学んだ「3階建ての仕組み」を頭の片隅に置いて、納得感を持ってこれからの仕事に向き合っていただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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