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介護職に向いている人・向いていない人の特徴とは?現場経験から解説

介護職に向いている人・向いていない人の特徴とは?現場経験から解説

介護の仕事に興味はあるけれど、「自分に向いているのか不安…」と感じたことはありませんか?

実際、介護職はやりがいのある反面、心身ともに負担が大きいとされる場面もあり、向き不向きが話題に上がりやすい職種でもあります。


しかし、「向いていない」と思っていた人が、実際に働いてみたら長く続いているというケースも少なくありません。

大切なのは、自分の特性を知り、それを活かせる職場環境や工夫を見つけることです。


この記事では、介護職に「向いている人・向いていない人」の特徴を、現場経験をもとに解説するとともに、適性が不安な方でも前向きに検討できるヒントをお届けします。

介護職への転職を迷っている方や、今の仕事が自分に合っているか不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。




【 目 次 】

  • 1. 介護職に向いている人の特徴とは?
  • 2. 介護職に向いていない人の特徴とは?
  • 3. 「向いていない」と感じる人が気をつけるべきポイント
  • 4. 未経験でも大丈夫?介護職で成功するための心構え
  • まとめ:介護職は“向き不向き”よりも“環境”と“工夫”がカギ




1. 介護職に向いている人の特徴とは?


介護職は「人の世話をすることが好きな人」に向いていると言われることが多いですが、実際にはそれだけでは続けるのが難しい仕事です。

ここでは、介護の現場で実際に活躍している方に多く見られる特徴を、具体的にご紹介します。


● 共感力がある人

介護の現場では、利用者さまの不安や困りごとに寄り添う場面が多くあります。

たとえ言葉で表現されなくても、表情や態度から気持ちを読み取って対応できる「共感力」は、信頼関係を築くうえで非常に大切な力です。


● 観察力がある人

高齢者の中には体調や気分の変化を自分でうまく伝えられない方もいます。

ちょっとした変化に気づく「観察力」は、安全で安心なケアを提供するために欠かせません。


● チームワークを大切にできる人

介護職は決して一人で完結する仕事ではなく、看護師やリハビリ職、ケアマネジャーなど多職種と連携しながら行います。

職場内でのコミュニケーションや、報連相(報告・連絡・相談)を丁寧に行える人は、スムーズに仕事が進みやすく、信頼されやすい傾向があります。


● 体力とストレス耐性がある人

排せつ介助や移乗介助、夜勤など、身体的・精神的な負荷がかかる場面も多いのが介護職の特徴です。

もちろん慣れや工夫で軽減できますが、ある程度の体力やストレスに対する耐性があると、より安心して働けます。


● 「ありがとう」にやりがいを感じられる人

介護職のやりがいの一つに、利用者さまやご家族からの「ありがとう」の言葉があります。

そうした感謝の気持ちを素直に受け取り、モチベーションに変えられる人は、長く前向きに働きやすいでしょう。




2. 介護職に向いていない人の特徴とは?


どんな仕事にも「向いている人・向いていない人」がいますが、それは介護職でも同じです。

ここでは、介護の現場で「続けるのが難しくなる傾向がある人」の特徴をご紹介します。

ただし、これらに当てはまるからといって「絶対に向いていない」とは限りません。

大切なのは、自分の傾向を知り、働き方や職場環境を見直すきっかけにすることです。


● 感情的になりやすい人・切り替えが苦手な人

介護の現場では、利用者さまの中には認知症の影響で暴言や拒否的な態度をとる方もいます。

その言動に対して感情的になってしまったり、気持ちをうまく切り替えられないと、自分自身の心がすり減ってしまいます。

冷静に受け止める力や、気分転換の術を持っていることが重要です。


● 一人で黙々と仕事をしたいタイプの人

介護職は利用者さまとの関わりだけでなく、同僚や他職種との連携も多い仕事です。

常に人と関わることが求められるため、できるだけ人との関わりを避けたいという方には、ストレスを感じやすいかもしれません。


● 時間管理や報連相が苦手な人

介護の現場では、限られた時間の中で多くの業務をこなす必要があります。

スケジュール通りに動けなかったり、情報共有が不十分だと、周囲に負担をかけてしまうことも。

時間配分やコミュニケーションに苦手意識がある場合は、訓練やサポートが必要です。


● 人の気持ちに無関心な人

介護は身体的なケアだけでなく、精神的なサポートも重要です。

利用者さまの不安や孤独に気づかずに業務を淡々とこなすだけでは、十分なケアとは言えません。

「ただのお世話係」ではなく、「人生のパートナー」という意識が求められます。




3. 「向いていない」と感じる人が気をつけるべきポイント


介護の仕事に不安や違和感を感じ、「自分には向いていないかも…」と思う方も少なくありません。

しかし、実際には働き方の工夫や職場環境の見直しで、長く続けられるようになる人も多いのです。

ここでは、「向いていない」と感じたときに見直してほしいポイントをお伝えします。


● 働く施設の種類を見直してみる

介護職と一口に言っても、特別養護老人ホーム・デイサービス・訪問介護・グループホームなど、施設によって業務内容や働き方は大きく異なります。

たとえば、「体力的にきつい」と感じるなら、入浴介助が少ない施設や日勤中心のデイサービスを選ぶことで負担を減らせる可能性があります。


● 職場の人間関係や風土を確認する

介護現場では人間関係のストレスが離職理由になることも多いため、「向いていない」と感じる原因が職場環境にある場合も。

見学や面接時に、スタッフの雰囲気やコミュニケーションの様子をよく観察し、自分に合いそうな職場を選ぶことが大切です。


● 全てを一人で抱え込まない

「自分がしっかりしなきゃ」と思いすぎるあまり、疲弊してしまう方もいます。

職場には必ずチームがあります。困ったことや悩みは上司や同僚に相談しながら、一人で抱え込まず協力し合う姿勢を持つことが重要です。


● 小さな達成感を大切にする

介護職は目に見える成果が出にくい仕事でもあります。

だからこそ、「今日、利用者さまが笑顔になった」「昨日よりスムーズに対応できた」といった小さな達成感や成長を意識的に感じ取ることが、仕事へのやりがいにつながります。




4. 自分に合う介護職の見つけ方


「介護職が向いていない」と感じる人でも、自分に合った職場や働き方に出会うことで長く続けられるケースは多くあります

介護業界は幅広く、多様な働き方が選べるのも大きな特徴です。ここでは、自分に合う介護職を見つけるためのポイントをご紹介します。


● 自分の価値観や得意・不得意を整理する

まずは、自分がどんなことにやりがいを感じるのか、どんな環境がストレスになるのかを明確にしましょう。

たとえば、「人と話すのが好き」「ルーティン業務が得意」「体を動かすのは苦手」など、自己分析がミスマッチを防ぐ第一歩です。


● 職場見学や体験を活用する

求人票だけでは分からない情報も多いため、実際の現場を見て判断することが大切です。

見学や職場体験で、スタッフ同士の雰囲気や施設の清潔感、業務の流れなどを確認してみましょう。

可能であれば、複数の施設を比較してみるのもおすすめです。


● 転職エージェントやハローワークを利用する

「自分に合う職場が分からない」という場合は、介護職に特化した転職エージェントやハローワークを活用するのも一つの方法です。

希望条件や不安に感じていることを伝えれば、専門のキャリアアドバイザーが適した職場を提案してくれることもあります。


● 正社員・パート・派遣など働き方を柔軟に考える

家庭や体力に不安がある場合は、最初からフルタイムで働くのではなく、パートや派遣などから始めるのも有効です。

無理なく続けられる環境を選び、慣れてからステップアップしていく方法も十分に現実的です。




まとめ:介護職は“向き不向き”よりも“相性と工夫”がカギ


介護職に向いている人・向いていない人の特徴を見て、「自分は本当に続けられるのだろうか」と感じた方もいるかもしれません。

しかし、介護の仕事は一律ではなく、施設の種類や人間関係、働き方のスタイルによって、大きく環境が変わる仕事です。


たとえ最初は「自分には向いていない」と思っていても、働く場所を変えたり、負担の少ない働き方を選んだりすることで、自分らしく続けられる道が見つかることは少なくありません。

また、コミュニケーションや時間管理など、苦手だと思っていた部分も、経験や周囲のサポートによって乗り越えていけることも多いです。


大切なのは、無理に自分を押し込めるのではなく、自分に合う環境を選び、工夫しながら前向きに取り組む姿勢

介護職は、人の人生に深く関わりながら、自分自身も成長できる、やりがいのある仕事です。


「向いていないかも」と悩んでいる方も、ぜひ一度立ち止まり、自分の適性と可能性を見直してみてください。



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