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「介護職を辞めたい…」でも本当は続けたいと思われている方へ

「介護職を辞めたい…」でも本当は続けたいと思われている方へ

「もう限界かもしれない…」

「毎日しんどい。でも介護の仕事そのものは嫌いじゃない」

そんな気持ちを抱えながら、このページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。


介護の仕事は、感謝されることも多い一方で、想像以上に体力も気力も必要です。

人手不足、夜勤、低賃金、職場の人間関係…。

どれか一つだけでもしんどいのに、いくつも重なると、「もう無理」と思ってしまうのは当然です。


でも、ちょっと立ち止まって考えてみてほしいのです。

あなたが辞めたいのは、本当に「介護の仕事」そのものですか?

それとも、「今の職場」「今の働き方」なのでしょうか?


実は、同じ介護の仕事でも、職場を変えることで“しんどさ”が劇的に減ったという人は少なくありません。

このコラムでは、介護職を完全に辞めるのではなく、「職場を変える」「働き方を見直す」ことで、介護を続けていく道について、一緒に考えていきます。


あなたがもう一度、心に余裕を持って介護の仕事と向き合えるようになるためのヒントが、きっと見つかるはずです。




【 目 次 】

  • 介護職がつらくなる職場の共通点
  •  人手不足 / 上司との関係 / 非効率な体制 / 給与・待遇の問題
  • 「この職場じゃ無理」と思ったときのサイン
  •  身体の不調・朝起きるのがつらい・笑えない日々が増えたら…
  • 転職しても介護の仕事は続けられる!
  •  デイサービス、訪問介護、有料老人ホームなど…施設によって違う働き方
  •  夜勤なし・残業なしの職場もある
  • 実際に転職した人たちの声
  • 「職場を変えただけで、仕事が好きになった」
  • 「続けられる自信がついた」
  • 介護職を続けるための転職活動のポイント
  •  自分に合った職場を見極める視点(人間関係/業務量/理念)
  •  転職エージェントや求人サイトの上手な使い方
  • 無理なく働き続けるための工夫
  •  自分のペースを大切にする
  •  定期的な休息とリフレッシュを忘れない
  •  ストレス発散法を持つ
  •  仕事外のサポートを頼む
  •  自分の成長を感じる瞬間を大切に
  • おわりに:「続けたい気持ち」があるなら、きっと道はある




介護職がつらくなる職場の共通点

人手不足 / 上司との関係 / 非効率な体制 / 給与・待遇の問題

介護の仕事が好きだったはずなのに、気がつけば「行きたくない」「つらい」と思うようになってしまう。

その原因は、自分のやる気やスキルの問題ではなく、「職場の環境」にあることがほとんどです。


ここでは、介護職をしんどく感じさせる職場の“あるある”な特徴を見ていきましょう。


● 人手不足が当たり前

どこの施設も慢性的な人手不足。

休憩もまともに取れない、業務が終わらない、常に誰かがピリピリしている…。

そんな状態では、どれだけ仕事にやりがいを感じていても、心と体が持ちません。


● 上司や同僚との人間関係がギスギス

「報連相しづらい」「ミスを責められる」「陰口が多い」など、職場の人間関係が悪いと、毎日の仕事が地獄のように感じます。

介護はチームワークが命。だからこそ人間関係のストレスは仕事全体のストレスに直結します。


● 感謝よりクレームが多い

頑張っても感謝されるどころか、「あれが足りない」「これはどうなってるの」とクレームばかり。

ご利用者やご家族との距離感が難しい現場では、心がすり減っていくのも無理はありません。


● 給料や待遇が見合っていない

重労働で責任も重いのに、給料は低いまま。

昇給や評価制度が曖昧で、どれだけ頑張っても報われないと感じてしまう職場も多いです。


● 成長や学びの機会がない

「ただ日々の業務を回すだけ」で終わってしまい、将来が見えない。

研修制度がなかったり、キャリアアップの道がなかったりすると、モチベーションが下がっていきます。


どれか一つでも当てはまるとしんどいですが、複数が重なると「もう続けられない」と感じるのも当然。

でも、これらの特徴は「介護業界全体の問題」というよりも、“その職場”特有の問題であることが多いんです。


次章では、「辞めたい」と思ったときに現れる心と体のサインについてお話しします。

見逃さないでほしい“SOS”のサインです。




「この職場じゃ無理」と思ったときのサイン

身体の不調・朝起きるのがつらい・笑えない日々が増えたら…

介護の仕事を続けたい気持ちはあるのに、なんだか毎日がつらい。

「甘えなのかな」「まだ頑張れるかな」と自分に言い聞かせている人も多いですが、心や体が出しているサインを無視しないでください。


以下のような症状や気持ちは、“そろそろ限界かも”というお知らせかもしれません。


● 朝が来るのが憂うつすぎる…

起きるのがつらい。仕事のことを考えると胃がキリキリする。

布団から出たくない、着替えられない…。これは心のエネルギーがすり減っているサインです。


● 仕事中、涙が出そうになる

利用者さんに当たられたり、上司に強く言われたりしたときに、無意識に涙がにじむ。

自分でも「こんなことで?」と思うような場面で感情が爆発しそうになるのは、精神的な疲労が限界に近い証拠です。


● プライベートでも笑えなくなってきた

以前は楽しめていた趣味が楽しめない、友人と会っても話す気が起きない。

介護の仕事が、生活そのものを支配し始めていたら要注意です。


● 体に異変が出始めた

不眠、食欲不振、頭痛、腹痛、肌荒れ、吐き気…。

心のストレスが身体に出るのは、心が「これ以上はムリ」と訴えている証拠です。


これらは、決して“弱さ”ではありません。

むしろ、このサインに気づけるあなたは「すごい」んです。


問題は、介護職ではなく、今の働き方や環境かもしれません。

次の章では、そんなあなたが「介護を続けながら、自分を守る」ために、転職という選択肢をどう使うかを考えていきます。




転職しても介護の仕事は続けられる!

「今の職場はつらい。でも介護の仕事そのものは嫌いじゃない」

そんな気持ちを持っているなら、“辞める”じゃなくて“移る”という選択を考えてみてください。


実は、同じ介護職でも、施設の種類や運営方針によって、働きやすさは驚くほど違います。


デイサービス、訪問介護、有料老人ホームなど…施設によって違う働き方

● 介護の現場は、ひとつじゃない

施設によって様々な働き方があり、別な施設形態を検討することも解決の糸口になる事もあります。

  • 特別養護老人ホーム(特養)

   → 利用者の生活全般を支える。夜勤ありだが、チーム制が多く安心感がある。


  • デイサービス

    → 日勤のみ。送迎やレクリエーション中心。身体的負担が少ない場合も。


  • 有料老人ホーム

    → 比較的余裕のある利用者が多く、接遇重視の傾向。福利厚生が整っている所も。


  • 訪問介護

    → 利用者の自宅へ行ってケア。人間関係のストレスは少ないが、移動や単独行動が苦手な人には不向きな場合も。


  • グループホーム

    → 少人数制で家庭的な雰囲気。寄り添ったケアができる反面、責任感は重いことも。


環境や対象者、業務内容が変わるだけで、“同じ介護職”でもまったく別物のように感じることがあるんです。


夜勤なし・残業なしの職場もある

「夜勤がつらい」「残業続きで体がもたない」

そんな悩みも、日勤専門の職場やシフトの融通が利く施設を選ぶことで解消できます。

中には、週休3日制度を導入している法人や、シフト希望が100%通るような職場もあります。


「転職するのって、負けたみたいで…」

そう感じる人もいるかもしれません。

でも、無理をして心や体を壊すより、今より自分に合った場所で続けることの方がずっと前向きです。


介護の仕事に誇りを持っているあなたが、燃え尽きてしまわないように。

転職は、“逃げる”じゃなくて、“続けるための戦略”なんです。




実際に転職した人たちの声

「このままじゃ壊れる」

そう感じた瞬間に決断し、介護職を辞めずに“場所を変えた”人たちのリアルな声を紹介します。


「職場を変えただけで、仕事が好きになった」

30代女性・特養からデイサービスへ転職

特養での夜勤と人手不足に限界を感じ、「もう介護は無理かも」と思いながら転職。

今のデイサービスでは日勤のみで、利用者さんとゆっくり関われる時間も増えました。

体も心も楽になって、「やっぱり介護っていいな」と思えるように。

職場を変えただけで、仕事がまた好きになれた自分に驚いています。


「続けられる自信がついた」

40代男性・介護福祉士/人間関係で転職

前の職場は、上司の顔色ばかり気にする毎日。

業務も多くて、自分の介護観を見失いかけていました。

転職後は、スタッフ同士の連携がよく、悩みも話しやすい環境に。

「ここなら長く続けられる」と思えるようになり、少しずつ自信も取り戻せました。




介護職を続けるための転職活動のポイント

転職と聞くと、「なんだか大変そう…」と身構えてしまう人もいるかもしれません。

でも、ポイントを押さえて動けば、自分に合った職場にちゃんと出会えるんです。

ここでは、介護職の転職で失敗しないためのコツを紹介します。


 自分に合った職場を見極める視点(人間関係/業務量/理念)

まず大事なのは、「どんな働き方なら自分は続けられそうか」をはっきりさせることです。

  • 夜勤なし
  • 人間関係重視
  • 給与アップ
  • スキルアップできる環境

転職は“今の不満から逃げる”訳ではなく、“自分に合った条件を手に入れる”チャンスでもあります。


 転職エージェントや求人サイトの上手な使い方

一人で探すのが不安なら、介護職に特化した転職エージェントを利用するのも手です。

希望条件に合った施設を提案してくれたり、面接の日程調整も代わりにやってくれるので、働きながらでもスムーズ。

また、信頼できる知人からの紹介があるなら、それも心強い選択肢になるでしょう。




無理なく働き続けるための工夫

介護職を続けていく中で、大切なのは自分自身の心と体を守ること

無理なく長く続けられるためには、仕事と自分のバランスを上手に取る工夫が必要です。

ここでは、介護職を続けやすくするためのポイントをいくつか紹介します。


● 自分のペースを大切にする

「これくらい頑張らなきゃ」と思うあまり、無理してしまうことがよくあります。

でも、自分のペースで働くことを意識することで、ストレスを軽減できます。

例えば、無理に全ての業務を完璧にこなそうとせず、「今日はここまで」と線引きすることも大切です。


● 定期的な休息とリフレッシュを忘れない

仕事に追われるあまり、休みを取ることを後回しにしてしまう人も多いですが、

定期的に休息を取ることで、心身ともにリフレッシュできます。

有給を積極的に使ったり、休みの日は完全に仕事から離れる時間を作りましょう。


● ストレス発散法を持つ

介護職は精神的にも肉体的にも負担が大きいため、ストレスを溜め込まないことが大事。

趣味や運動、友達との時間など、自分に合ったストレス発散法を見つけて、普段からリセットできる時間を作りましょう。

● 仕事外のサポートを頼む

一人で抱え込まないことも重要です。

例えば、家庭でのサポートをお願いしたり、同僚とお互いに助け合ったり。

頼れる人を作ることで、負担がぐっと軽くなります


● 自分の成長を感じる瞬間を大切に

介護の仕事は日々新しい学びがあります。

「自分が少しでも成長している」と感じる瞬間を大切にすると、やりがいを持ち続けやすくなります。

勉強会や研修を積極的に参加することも、モチベーションアップにつながります。




おわりに:「続けたい気持ち」があるなら、きっと道はある

介護職を続けることに迷いや不安を感じる時もあるでしょう。

でも、「続けたい」という気持ちがあれば、必ずあなたに合った方法で道は開けます。

転職を選ぶことで新たな可能性が広がり、環境を変えることで再びやりがいを見つけられることもあります。


無理なく続けるための工夫を積み重ねることで、心身ともに健康に、そして充実感を持ちながら仕事ができるようになるはずです。

介護の現場はとても大切な仕事です。

自分のペースで、無理せず、少しずつでも前進していける方法を見つけることが、あなたにとって最良の道です。

どんな選択をしても、自分を大切にしながら、仕事を続けていきましょう。

あなたの「続けたい気持ち」は、必ず素敵な未来につながります。

「介護ぷらす+」を運営している株式会社フェスコムは

医療・介護・保育分野における適正な有料職業紹介事業者の認定制度」において

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