乳児院という存在は知っていても、そこで働くとなるとどんな事をお仕事にするか、しっかりはお答えできない方が多いのではないでしょうか。
今回は乳児院とはどんな施設なのかや、お仕事内容、働くために必要な資格があるのか等を説明していきたいと思います。
是非、乳児院での就業を検討されている方はご確認ください。
【 目 次 】
- そもそも乳児院とはどんな施設?
- 乳児院での仕事はきつい?気になる内容とは
- 働くために必要な資格とは
そもそも乳児院とはどんな施設?
乳児院とは児童相談所を通じて、何らかの理由でお子様の保育ができなくなってしまった保護者から、一時的〜長期的にお子様を養育する児童福祉施設です。
年齢は基本的には1歳までと定められていますが、必要と判断されれば就学前までの入所が許されています。
入所する理由としては、主に虐待やネグレクト、保護者の精神疾患や経済的なものなど様々な理由があります。
乳児院で働くスタッフは様々な職種が連携して働いています。
- 医師または嘱託医(小児科)
- 看護師/保育士/児童指導員
- 栄養士
- 調理員(全部委託する場合を除く)
- 個別対応職員
- 家庭支援専門相談員
配置に関しては、施設の入所人数が10人未満と以上で基準が異なっており、20人以降も基準が変わってきます。
それでは実際に乳児院ではどのような仕事内容があるのでしょうか。
乳児院での仕事はきつい?気になる内容とは
実際に働かれるか検討される方は、仕事の内容がきついものか安定して働けるのかは気になるところだと思います。
仕事内容は主に3種類に分けられます。
入所児の養育業務
365日24時間生活を共にし、その中で入所児と職員との愛着関係を形成し養育を行います。
中には障害を持つ子供や精神的なケアが必要な子供に対しては手厚いケアを行い、一人ひとりに対して個別に手厚くケアを行う事で成長をサポートする業務です。
夜勤があり体力的な負担も職種によってかかるお仕事であり、事故防止や精神的なケアを伴うお仕事になります。
保護者や里親のサポート業務
入所児の保護者が家庭での養育を希望している場合は、家庭で養育を再開できるよう、対応方法の指導やアドバイス等、家庭に応じた親子関係の構築をサポートします。
また里親を入所児が希望される場合は、上記同様のサポートの他、新しい養育環境に適合できるように支援を行います。
また、児童相談所や保健所、病院など、関係機関との連携を行い必要な支援を入所前から入所後まで行います。
地域社会の子育て支援業務
地域にお住まいの方からや、児童相談所からの委託により、子育て支援を行います。
育児に対しての相談やアドバイス、またアセスメントを含むショートステイや一時保護も行っています。
こうした業務内容に日々対応していくのですが、働かれる上できついと感じる部分は働かれる人の中でも、夜勤を含む業務が体力的な負担が大きい事が挙げられます。
ただ、お子様の養育を責任もって行う事ができ、達成感ややりがいも大きく得られるお仕事と言えるでしょう。
では、実際に働くためにはどのような資格が必要なのでしょうか。
働くために必要な資格とは
乳児院には様々な職種が働いており、職種毎に必要な資格が異なります。
社会福祉士資格 : 施設長、児童相談員、家庭支援専門相談員、里親支援専門相談員
精神保健衛生士資格 : 児童相談員、家庭支援専門相談員、里親支援専門相談員
看護師資格 : 看護師
栄養士免許 : 栄養士
調理師免許 : 調理師(全部委託する場合を除く)
児童指導員任用資格 : 家庭支援専門相談員
保育士資格 : 保育士
医師免許 : 施設長、医師・嘱託医
このように、ご自身がお持ちの資格によって、また今後取得をしたい資格により、活躍できる職種が異なります。
ただ、個別対応職員等は特に資格要件を設けられておらず、資格を取得せずにまずは働いてみるという道もあります。
乳児院でのお仕事は、お子様と関わる中で精神的なケアや夜勤を含めた勤務を行うなど、負担がかかるお仕事もありますが、非常にやりがいや達成感も大きく得られるお仕事です。
働きたいとお考えの方は、お持ちの資格や今後取得したい資格に合わせてどんな職種で働くのか検討されてみるのも良いのではないでしょうか。
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