ベッドから車いすへの移乗介助をする際、正確な方法で行う事で、移乗介助する方も介助される方も、安全かつ負担を少なく対応する事ができます。
正確な方法で行わない事で、場合によっては腰痛や事故の原因となる事があるため、非常に注意が必要です。
また、介助される方が全介助の方なのか、部分介助の方なのかでも、やり方が違ってきます。
今回は全介助の方向けに、移乗介助の方法について、お伝えさせていただきます。
【 目 次 】
- 基本的な移乗の流れ
- 移乗時の注意点
- 移乗時のコツ
基本的な移乗の流れ
移乗を行う際に重要なのは、移乗を行うための準備になります。
準備をしっかりと行う事で、安全を確保でき、無理な体制で移乗することでの体の負担を軽減する事ができます。
まずは移乗ができる状態をしっかりと作ってから、移乗を行いましょう。
移乗を行う前の準備
- 車いすのブレーキをかけ動かないようにする
- 車いすのフットレストを上げる
- 可能な限り車椅子とベッドの高さを水平にする
- 介助者の腰の位置を本人より低くする
- 移乗をする旨の声かけをしっかり行い、動作をお伝えする
移乗の流れ
- 移乗される本人の両膝の間に介助者の膝を入れる
- 脇から上体を抱えるように支え、重心を前に移動
- 介助者の膝で本人の膝を固定し、立ち上がりを支援する
- 体の向きを変える際は、少しづつ回転させる
- 車いすの座面に向けて、ゆっくりと座る支援をする
移乗時の注意点
基本的な流れをご覧いただきましたが、注意した方が良い部分についても確認していきましょう。
特にちょっとした内容で安全や負担が変わってきてしまう事もあるため、事故防止の観点から十分に注意をして望みましょう。
- 正面に車椅子を置かず、30度を意識する
- 介助者が立った状態で本人を座らせない
- 腕力だけで移乗せず、体全体を使い移乗する
- 車椅子は定期的に点検し問題がないかチェックする
- 膝折れによる転落が起きないかどうか注意する
- ずり落ちないかどうか注意する
- 皮膚剥離をしていないか注意する
- ズボンの食い込みで圧迫していないか注意する
移乗時のコツ
流れや注意点をご理解いただいた上で、よりスムーズに移乗を行うためのコツについても確認していきましょう。
- すべての動作は、ゆっくりと確実に行い、急な動作を控える
- 常に本人の表情や様子を把握し、異常がないかを確認する
- 無理せず移乗補助の介護用具(スライディングボードなど)を利用する
- 一人での介助が難しい場合には周りの方に補助や協力をお願いする
基本的には無理に移乗を行わない事が大前提となります。
事前準備を徹底し、移乗される方の様子をしっかりと確認する事で、安心安全に介助を行いましょう。
しっかりと手順やポイントを押さえて実施する事で、介助する方の負担も削減する事ができます。
是非ご参考にしてみてください。