皆さんは主任介護支援専門員(主任ケアマネ)という資格を聞いた事はありますか。
介護支援専門員(ケアマネ)も取得するのにハードルが高いと言われる中で、更に「主任」という文字がつくと、身構える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな介護支援専門員の上位資格である、主任介護支援専門員について解説させていただきます。
【 目 次 】
- 主任介護支援専門員(主任ケアマネ)とは
- 取得に必要な要件とは
- 主任介護支援専門員研修の内容
主任介護支援専門員(主任ケアマネ)とは
主任介護支援専門員(主任ケアマネ)とは、介護支援専門員(ケアマネ)の上位資格で、2006年の介護補苑改定の際にできた資格です。
取得する際は、ケアマネを取得してからの特定の勤務経験(最短3年)が必要で、現在主任ケアマネはおよそ5万人弱が全国で取得しています。(2022年10月時点)
主任ケアマネの仕事は、現場のケアマネさんの指導や、地域の連携等多岐に渡ります。
取得することが就業の条件となる仕事もあり、取得することで活躍できる環境を広げる事ができます。
主任ケアマネになることで仕事ができる環境として、居宅介護支援事業所の管理者や、地域包括支援センターでの就業が挙げられます。
居宅介護支援事業所の管理者業務では、利用者様との調整に加え、事業所内のスタッフのシフトや運営の管理、研修や行政や地域の事業所との連携等、様々な業務を行います。
また、地域包括支援センターでの業務では、地域にお住いの方々からの福祉・介護サービスについての相談業務や、地域の連携、地域のケアマネの研修等の業務が挙げられます。
このように、ケアマネのまとめ役となる業務を行う事が可能ですが、取得条件がある事からハードルもあると言われています。
では、取得に必要な要件とは何でしょうか。
取得に必要な要件とは
主任介護支援専門員(主任ケアマネ)を取得するために必要な要件は厚生労働省のガイドラインを参照すると、以下のような要件となります。
- 専任ケアマネとしての就業期間が5年以上(60カ月)以上、通算であること
- 認定ケアマネとしての就業期間が3年以上(36カ月)以上、通算であること
- 地域包括支援センターに介護支援専門員として配置されている
- 都道府県が適当と認める、介護支援専門員の業務と知識を十分に有する者
このように最短で取得を考えたとしても、最低で3年以上かかります。
ケアマネの取得自体も、相談業務の経験を経て取得する事を考えると、主任ケアマネ取得までにはそれなりの経験と知識が必要となります。
主任介護支援専門員(主任ケアマネ)の資格は各都道府県で研修を修了した方が取得することができます。
また取得に必要な要件は、各都道府県で独自に設定しても良い事になっており、各都道府県毎によって要件が多少違いがあるので注意が必要です。
詳細については各都道府県に確認しましょう。
主任介護支援専門員研修の内容
主任介護支援専門員(主任ケアマネ)の資格を取得するためには都道府県で行われる主任介護支援専門員研修を修了する必要があります。
主に必要な研修としては、併せて70時間の講習と、演習を受ける必要があります。
- 講義のみ : 16時間
- 講義もしくは演習: 54時間
<講義のみの内容>
5時間 : 主任介護支援専門員の役割と視点
2時間 : ケアマネジメントの実践における倫理的な課題に対する支援
3時間 : ターミナルケア
3時間 : 人材育成および業務管理
3時間 : 運営管理におけるリスクマネジメント
<講義もしくは演習の内容>
6時間 : 地域援助技術
6時間 : ケアマネジメントに必要な医療との連携および多職種協働の実現
18時間 : 対人援助者監督指導
24時間 : 個別事例を通じた介護支援専門員に対する指導・支援の展開
資格を取得しても有効期限が設けられており、修了証記載の日付から5年以内に更新研修を受講することが義務付けられています。
また更新研修を受講できるは有効期限の2年前からとなります。
▼更新研修
<講義のみの内容>
4時間 : 介護保険制度および地域包括ケアシステムの動向
<講義もしくは演習の内容>
6時間 : 主任介護支援専門員としての実践の振り返りと指導・支援の実践
6時間 : 看取り等における看護サービスの活用に関する事例
6時間 : 認知症に関する事例
6時間 : 入退院時等における医療との連携に関する事例
6時間 : 家族への支援の視点が必要な事例
6時間 : 社会資源の活用に向けた関係機関との連携に関する事例
6時間 : 状態に応じた多様なサービスの活用に関する事例
ここまでご覧いただいたように、しっかりした経験と知識を備えて初めて主任ケアマネとして働くことができます。
主任ケアマネになる事で、より深い知識を習得することができ、ケアマネの育成や地域の連携等幅広い仕事に取り組む事ができます。
現在、主任ケアマネの取得をご検討されている方は是非参考にしてください。
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