転職活動をするとき、面接や職務経歴書で必要になる自己PRですが、どうやって自分をPRしたらいいのかわからず頭を抱えている人も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
時には履歴書でも必要になるなど、転職活動中は必ず通る道なだけに、ここでもアピールが応募先への印象に大きく関わるものです。
今回はそんな自己PRの作り方について解説させていただきます。
しっかりと作りこむ事で、面接での印象をアップさせられる内容に仕上げてください。
【 目 次 】
- そもそも自己PRとは何か
- 自己PRと長所の違い
- 自己PRのポイント
- 自分自身の分析
- 面接官が求めるもの
- 介護職の主な退職理由
- 面接官に自己PRで喜ばれるキーワード例
- 自己PRの例文と伝え方
- 未経験者の自己PR例文
- 経験者の自己PR例文
- 例文のポイント
- まとめ
そもそも自己PRとは何か
自己PRとは、応募先の法人に対し面接を受けるあなたの経歴や経験をアピールするためのものです。
ご自身のこれまでの経験の中で、応募先に就業した後に活かせるスキルを伝える事で、採用するか否かの判断基準の一つとして重宝されいます。
そのため、面接の中で聞かれる頻度も非常に多くなっています。
また、職務経歴書では必須で記入するものが多く、履歴書でも一部記載するフォーマットもあります。
◆自己PRと長所の違い
面接や職務経歴書、履歴書においても長所を聞かれたり、記入することがあります。
自己PRも長所も、ご自身の経験やスキルでアピールできることを伝えるものですが、どう違うのでしょうか。
結論からお伝えすると、自己PRと長所の違いは、自己PRが「法人目線で強みを伝える」ことにあるのに対して、長所は「自分目線で人柄や性格の良いところを伝える」ことです。
- 自己PR : 法人から見て、これまでのスキルや経験でアピールできる事をなるべく客観的・具体的に伝えましょう。
- 長所 : 自分自身を振り返り、普段の言動や第三者の証言、短所を逆に考える事で見えてきます。
自己PRがどのような性格なのかは分かってきたのではないでしょうか。
では、実際に面接官は自己PRを踏まえて、どのような内容を判断しようとしているのでしょうか。
具体的なポイントを押さえていきたいと思います。
自己PRのポイント
自己PRで抑えるべきポイントは、結論から言うと「面接官が一緒に働いてほしい」と思ってもらえるかどうかです。
しかし、それを抑えるためには、面接官がどんな人を採用したいかを知る事が重要です。
加えて自分自身の実績やスキルをどう客観的に伝えるかという問題もあり、自己分析が必要となります。
ここからは、「自分自身の分析」「面接官が求めるもの」に分けてお伝えさせていただきます。
◆自分自身の分析
まずは自分自身を自己分析し、PRできるポイントを整理しましょう。
できるだけこれまでの実績や仕事の内容、エピソードを洗い出してみましょう。
その上で、アピールできるものがあるのかどうかを見ていくことになります。
自己PR用に選定する基準として、以下のようなものがあるかを確認していきましょう。
- 具体的なエピソードがあるか
- 応募する法人で活かせるものか
- その経験から何を活かせるか
基本的には具体的であればあるほど、その経歴をアピールすることにつながります。
例えば数字を具体的に記入する事や、エピソードをもとに応募する法人でも活用できるものを選びましょう。
◆面接官が求めるもの
では面接官が求める回答はどのようなものなのでしょうか。
特に介護職では人材不足に困っている事業所が多くあります。
介護職に限らず、具体的な訴求ポイントとして、業種別に主な退職理由から逆算して考えてみるとわかりやすいのではないでしょうか。
▼介護職の主な退職理由
上記からもわかる通り、人間関係を筆頭に、施設への不満や条件面での理由、収入に対する不満と続いています。
その事からも、どんなキーワードを自己PRの構成に入れるべきか見えてくるのではないでしょうか。
▼面接官に自己PRで喜ばれるキーワード例
退職理由を踏まえた上で、どんな言葉を入れる事で面接官の評価は上がりやすいのでしょうか。
- 人間関係
- 協調性
- 継続力
- 責任感
- 柔軟性
- 行動力
- 粘り強さ
- 計画性
- 傾聴力
- 適応力
- 忍耐力
- 集中力
- 努力
- 思いやり
- 素直
- 積極性
こうした内容を自己分析の上で盛り込むことで、より面接官からの評価を得やすくなるのではないでしょうか。
また法人のHPを確認し、求める人物を確認しましょう。
では、こうした言葉を踏まえた上で、どのような文面に仕上げるべきか見ていきたいと思います。
自己PRの例文と伝え方
自己PRをするにあたって、例文を用意させていただきました。
未経験の方向けと、経験者の方向けがございますので、それぞれのポイントと併せて参考にしてください。
◆未経験者の自己PR例文
・人間関係の構築と積極性があります。
前職では、飲食店にて約4年間勤務してまいりました。
その中でお客様より、接客のアンケートで1位を獲得した経験がございます。
常に仕事の中で意識したことは、お客様目線に立って積極的に提案し、抱えている不安を解決することです。
また、お話した内容をノートにまとめ、次回以降のご来店いただいた際に活かせるよう、常に準備をいたしました。
そうする事で、お客様への思いやりが伝わったと考えております。
人間関係を構築できる環境を積極的に作る力を、貴法人への転職後も発揮し、貢献してまいります。
◆経験者の例文
・柔軟性と計画性を発揮します。
前職では有料老人ホームで5年間勤務してまいりました。
その中で現場のリーダーを2年間任命いただきました。
その際、これまで整理されていなかった現場のマニュアルを再編成することで、新人の教育や既存社員への意思統一を図りました。
更にイレギュラーな対応をする場合のフローまで定める事で、現場での混乱を防ぎ現場業務の質改善に努めました。
結果としてご入居様の満足度が20%向上するとともに、従業員の離職率が半分に減り、働きやすい職場を作る事ができました。
貴法人に入社した後も、まずは貴法人のやり方を学びつつ、こうした経験を活かしていきたいと考えております。
◆例文のポイント
アピールする場合のポイントとして、まずは結論を冒頭に記載しましょう。
その上で具体的なエピソードや実績を、数字を交えてアピールすることで、よりご自身の実績や経験が伝わりやすい内容に仕上がると思います。
また最後の締め方として、応募先法人へ貢献できるという意気込みも伝える事で効果的になります。
まとめ
ここまでご覧になっていただき、いかがでしょうか。
自己PRでアピールできる内容を明確にすることと、法人さんが求める事を意識することで確実にアピールできる内容になります。
法人分析や、法人の課題点を分析する事で、より内容も深いものになるでしょう。
自己PRはどの面接でも必要になる内容なだけに完璧にして臨みましょう。
とは言え、法人さんの分析や自己分析も難しい内容になります。
その内容がどこまで客観的になっているか、実際に法人さんに届く内容か自信が持てない事も多いのではないでしょうか。
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