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介護職の宿直業務とは?通常の夜勤との違いやメリットデメリットを解説します。

介護職の宿直業務とは?通常の夜勤との違いやメリットデメリットを解説します。

介護職は施設での勤務の場合、病院と同じように365日24時間体制でスタッフが常駐しております。

そのため夜勤を含めたシフト制で勤務しますが、その中でも「宿直」という働き方があるのはご存じでしょうか。

今回はあまり知られていない宿直についてご説明していきましょう。




目次

そもそも宿直業務とはなにか

宿直業務と夜勤業務の違い

宿直業務のメリットとデメリット





そもそも宿直業務とはなにか


そもそも宿直とはどういった勤務形態なのでしょうか。

宿直とは緊急時や非常時に備えた夜間の待機要員として泊まり込みを前提とした働き方です。

具体的には緊急時の電話対応や定期巡回などなので、緊急時でなければ夜間におこなわれる通常業務は実施しません。

宿直は、1週間40時間・1日8時間以内という法定時間には含まれません。

そのため宿直をおこなうには、その施設を管轄する労働基準監督署長の許可が必要です。

施設で宿直として勤務する場合、一部業務で対応が許可されているものがありますが、おもに入所者に対して検温やオムツの取り替えでの介助作業です。

ただし、「短時間かつ軽度」という条件があります。

短時間とは1回10分以内程度、軽度とは被介護者を抱きかかえない程度が目安です。




宿直業務と夜勤業務の違い


宿直は夜間に勤務するという意味では、夜勤と間違えられることが多く混同されがちです。

しかし業務内容などで明確な違いがあります。


■夜勤とは

夜間に通常勤務と同様の仕事をする働き方のため、日中に勤務する場合と同じように休憩時間が設けられています。

仮眠というカタチで休憩を取ることが多いですが、完全に業務から離れていないのであれば、労働時間として計算されるので注意が必要です。

通常業務をおこなうので、法定労働時間に含まれます。そのため、労働時間は日勤と合わせて1日の場合は8時間、1週間の場合は40時間以内になるシフトを組まなければなりません。


■宿直とは

宿直の場合は通常業務はおこないません。

また休憩時間ではなく、睡眠時間が確保されている点に違いがあります。

通常業務をおこなわずに法定労働時間外の労働となります。

そのため、週40時間の制限がなく、法定労働時間+αで働くことが可能です。




宿直業務のメリットとデメリット


他の勤務形態と同様にメリットとデメリットがありますのでご紹介していきます。


■メリット

・宿直手当がつくので収入が高くなる

・勤務中は時間の余裕がある

・宿直の翌日が公休になることが多い


■デメリット

・原則、通常業務をする必要はないが待機要員なので休みにくい

・拘束時間が長い


宿直も夜勤も夜間帯に勤務することは同じですが内容は全く異なります。

宿直の業務内容、手当や翌日が非番になるのかどうかなど、勤務先によく確認をし理解してから業務に就くことをおすすめします!