介護職の転職活動で オンライン面接(Web面接) を初めて体験する方も多いはず。
対面面接とは勝手が違い、不安や戸惑いを感じている人も少なくありません。
しかし、コロナ禍を経てオンライン面接はすでに 業界のスタンダード になりつつあります。
この記事では、介護職のオンライン面接で必ず押さえておきたい準備・マナー・成功のコツ を完全ガイド。
「面接の流れ」「機材・背景・通信環境の整え方」「話し方・カメラの見せ方」まで、実践的に解説します。
事前対策が合否を分ける といっても過言ではありません。これを読んで自信を持って本番に臨みましょう!
【 目 次 】
- 1. オンライン面接とは?介護業界で増えるWeb面接の背景
- 2. オンライン面接の流れをステップごとに解説
- 3. 準備編:必須の機材とセッティング方法
- 4. 面接前のチェックリスト
- 5. 面接中の好印象テクニック
- 6. よくある質問と回答のコツ
- 7. オンラインならではの注意点
- 8. まとめ:Web面接で合格をつかむために
1.オンライン面接とは?介護業界で増えるWeb面接の背景
オンライン面接(Web面接)とは、Zoom・Google Meet・LINE通話などのオンラインツールを利用して行う面接形式です。
応募者は施設に出向く必要がなく、自宅や静かな場所から面接に参加できます。
近年、介護業界では オンライン面接が急速に普及 しました。特にコロナ禍以降は多くの法人がオンライン面接を導入し、現在では 一次面接の多くがオンライン化 してきています。
介護業界でオンライン面接が増えている3つの理由
1. 応募者の移動負担を減らせるから
介護職は勤務がシフト制であり、面接のために時間を確保しにくいという課題があります。
オンライン面接は 移動時間ゼロ で面接が可能なため、応募者にとって大きなメリットです。
- 夜勤明けでもすぐ参加できる
- 遠方からの応募でも交通費が不要
- 忙しい子育て世代でも調整しやすい
地方の法人が都市部からの応募者と出会えるなど、「採用の間口が広がる」効果もあります。
2. 施設側の採用スピードが上がるから
介護業界は慢性的な人材不足のため、早く面接して早く判断するスピード採用 が求められます。
オンライン面接を導入することで、法人側は次のようなメリットを得られます。
- 面接日程をすぐに調整できる
- 施設長が外出中でも実施できる
- 一次面接だけオンライン → 二次で現地見学も可能
結果として 採用スピードが向上し、他社に先を越されるリスクが減る のです。
3. コスト削減と効率化につながるから
法人側にとっても、オンライン面接は運用しやすいのが特徴です。
- 会議室の確保が不要
- 面接対応スタッフの時間を短縮
- 遠方の見学にかかる交通費を削減
採用担当者の負担を減らし、効率的に選考を進められる点から、多くの法人で標準化が進んでいます。
オンライン面接は「対面の完全代替」ではない
オンライン面接が増えているとはいえ、介護職の最終判断は現場見学が重要です。
そのため、
- 一次面接 → オンライン
- 最終面接 → 施設見学を兼ねた対面
という流れが最も一般的です。
ですが、「まず気軽に話してみたい」という応募者を逃さないために、オンライン面接のニーズは今後も増える と見込まれています。
2. オンライン面接の流れをステップごとに解説
オンライン面接の流れは、対面と大きく変わりませんが、オンライン特有の “準備すべきポイント” がいくつかあります。
ここでは、実際の面接で多い一般的な進行を 5つのステップ に分け、順番に解説します。
STEP1|事前案内を受け取る(URL・使用ツール・当日の注意点)
面接日が決まると、施設・事業所から以下のような案内が送られてきます。
- 接続URL(Zoom/Google Meet など)
- 当日の面接担当者名
- 必要書類の送付依頼(履歴書・職務経歴書など)
- 使用デバイスの推奨(PC推奨/スマホ可)
- 事前の動作確認のお願い
案内が届いたら、必ず前日までに接続できるか確認 しておきましょう。
STEP2|面接前のセッティングを整える
オンライン面接は “見え方” と “聞こえ方” が評価に直結します。
面接開始の10〜20分前には、以下のポイントをチェックしましょう。
✔ 画面の明るさ
顔が暗いと印象が悪くなるため、正面に光が当たる位置 がベスト。
✔ 背景
生活感のある背景はNG。
白壁・無地・本棚・観葉植物など、清潔感を演出できる背景 に整えることが大切。
✔ カメラ位置
目線より少し高めに設定すると、表情が明るく映り好印象です。
✔ 通信環境
Wi-Fiが不安定な場合は、ルーターの近くに移動 しましょう。
✔ 音声
イヤホンマイクを使うと相手にもクリアに聞こえます。
STEP3|面接ルームに入室(開始5分前)
面接時間ギリギリの入室はNGです。
オンラインの場合は特に、接続エラーへの備えとして5分前入室が基本。
入室したら:
- カメラON/音声ONを確認
- 「本日はよろしくお願いいたします」とあいさつ
- 名前を名乗る(フルネームで)
最初の挨拶で印象が大きく変わるため、明るい声でハキハキと話しましょう。
STEP4|オンライン面接の本番(質問・確認事項)
面接の流れは対面とほぼ同じですが、オンラインの場合は “聞き返し” が起こりやすい点に注意が必要です。
面接でよくある流れ
- 自己紹介
- 志望動機・転職理由の確認
- これまでの経験・得意なケア
- シフト・夜勤・通勤など条件面の確認
- 施設側からの説明(理念・業務内容など)
- 逆質問
- 終了のあいさつ
オンライン面接でのコツ
- 面接官の話を 最後まで聞いてから 返答する
- 適度にうなずき、リアクションを見せる
- 声は対面より 少し大きめ を意識
- カメラではなく カメラの“近く”を見ると自然な目線 になる
オンラインでは「聞こえていますか?」の確認が入ることもあるため、落ち着いて対応すれば問題ありません。
STEP5|面接終了後の流れ(退室〜お礼)
面接が終わったら、オンラインでも 丁寧な締め方 が重要です。
- 「本日はありがとうございました。失礼いたします。」
- 相手の退室を待つ必要はなく、自分から退出してOK
- 面接後にお礼のメールを送ると印象が良い(必須ではない)
オンライン面接は画面越しだからこそ、一つひとつの動作や言葉遣いが丁寧に見える ことが魅力です。
3. 準備編:必須の機材とセッティング方法
オンライン面接では、対面よりも “画面にどう映るか” が評価に直結 します。
機材の準備・背景の整え方・照明などを事前に確認しておくと、面接官に安心感と信頼感を与えることができます。
ここでは、介護のオンライン面接で最低限そろえておきたい設備と、好印象につながるセッティング方法をわかりやすく解説します。
① 使用デバイス(PC推奨)
● PCがおすすめされる理由
- カメラが安定
- 画面が大きく相手の表情が読みやすい
- メモや資料を見ながらでも自然に話せる
スマホでも参加できますが、画面の揺れ・通知音・持ち手のブレ が評価に影響することがあるため、できればPCを使用しましょう。
② イヤホン・マイク
オンライン面接では「聞き取りやすさ」が面接官のストレスを左右します。
- マイク付きイヤホン(有線推奨)
- AirPodsなどのワイヤレスでも可(ただし電池残量に注意)
外部の雑音が入らないよう、イヤホンマイクの使用は必須レベル と考えておきましょう。
③ カメラの位置と角度
顔が明るく見え、表情がわかる角度が最適です。
✔ ベストは「目線より少し高い位置」
- 目線が自然
- 顔の映りが良い
- 姿勢もよく見える
カメラが下から映ると、暗く疲れた印象になるため注意してください。
④ 照明(ライト)
カメラ映りは照明で大きく変わります。
● ベストな照明環境
- 顔の正面にライト を置く
- 逆光(後ろが明るい状態)は避ける
- カーテンを閉めて光を調整する
リングライトがあれば最適ですが、
白い壁に向けてデスクライトを当てるだけでも 顔の明るさが改善 します。
⑤ オンライン面接で“最も重要”な背景の整え方(写真背景対策)
オンライン面接で面接官が最初に目にするのが「背景」です。
背景はあなたの印象を大きく左右するため、必ず整えましょう。
✔ 良い背景のポイント
1. 白・ベージュなどの“無地の壁”がベスト
余計な情報がなく、清潔感が出ます。
2. 生活感のある物を映さない
- 洗濯物
- キッチン
- ベッドが丸見え
- などはNG。
片付けが難しい場合は背景を“壁側に向けて座る”だけで改善できます。
3. 観葉植物・本棚は“ワンポイント”に最適
清潔感と落ち着いた印象を与えます。
ただし、置きすぎは逆効果なので注意。
✔ これは絶対に避けたい背景
- 散らかった部屋
- 逆光で顔が暗い
- キャラクターのポスターだらけ
- 洗濯物や布団が映る
- 物が多すぎてゴチャついて見える
“生活感が丸出しの背景”は印象を下げるため、
画面に映る範囲だけでも必ず整えることが重要です。
✔ バーチャル背景は使っていい?
介護業界では 基本的に“推奨しない” とされています。
理由:
- 顔がぼやける
- 頭や手が消える
- 不自然な印象になる
どうしても部屋を片付けられない場合のみ、
無地の背景(白・オフィス風のもの) を選んでください。
まとめ:セッティングの基本
項目ポイントデバイスPC推奨、スマホは固定音声有線イヤホンマイクが最適カメラ目線より少し高い位置照明正面から顔を照らす背景無地の壁・生活感を消すバーチャル背景できれば不使用(使うなら無地)
オンライン面接は「準備力」が結果に直結します。
ここを押さえるだけで、相手に与える印象は大きく変わります。
4. 面接前のチェックリスト(これだけ確認すれば安心!)
オンライン面接は、対面以上に「事前の準備」が合否を左右します。
特に介護業界の面接では、誠実さ・清潔感・準備力 が評価につながるため、直前のチェックは必須です。
本番直前に確認すべき項目を 5つのカテゴリー別 にまとめました。
このチェックリストをひと通り行えば、自信を持って面接へ臨めます。
① 接続環境の最終確認
✔ 通信状態は安定しているか
- Wi-Fiの電波強度をチェック
- ルーターの近くで行う
- 他の家族が動画などを見ている場合は一言お願いしておく
✔ アプリ・URLはすぐ開けるか
- Zoom / Google Meet のアプリは最新版か
- 送られてきたURLをクリックして開けるか事前に確認
② カメラ映り・背景のチェック
✔ 顔が明るく映っているか
- 逆光で暗くないか
- ライトの角度は適正か
✔ 背景は清潔感があるか
- 無地の壁 or 整理された本棚・観葉植物
- 生活感が映るものは画角から外す
- スマホで画面を撮影して“客観視”すると失敗が減る
✔ カメラの位置
- 目線より少し上
- 顔と上半身が程よく入っているか
③ 音声・マイクのチェック
✔ 自分の声がクリアに聞こえるか
- マイク付きイヤホンの使用が最適
- ワイヤレスの場合はバッテリー残量を確認
✔ 周囲の雑音がないか
- テレビ・洗濯機・外の工事音に注意
- 窓を閉めておく
- 同居家族には「〇時から面接」と声をかけておく
④ 面接資料・メモ類の準備
オンライン面接では画面外に置いたメモを自然に確認できるのがメリットです。
ただし“読み上げ感”が出ないよう キーワードだけ をまとめておくのがコツです。
✔ 用意しておくと便利なもの
- 職務経歴の要点をまとめたメモ
- 志望動機のポイント
- 逆質問リスト
- 筆記用具
- 紙の履歴書(聞かれたときに見れる)
机の上は メモは少なめ/視線が泳がない配置 にしておくと自然に話せます。
⑤ 自分自身のチェック(身だしなみ・姿勢)
✔ 身だしなみ
- 上は必ず“襟付き”のトップス(シャツ・ブラウス)
- 画面に映らなくても下も整えておくと気持ちが引き締まる
- 化粧はいつもよりワントーン明るめが映りやすい
✔ 姿勢と表情
- 背筋を伸ばす(猫背だと暗い印象に)
- 開始前に軽く笑顔を作って緊張を和らげる
- 表情筋をほぐすと声が明るくなる
面接直前の最終ワンポイント
- スマホはマナーモード+通知オフ
- 他のアプリはすべて閉じる
- 飲み物は手元に置いて OK(映らない位置に)
- 深呼吸を1回するだけでも話し方が安定します
こうした小さな準備が、オンライン面接では大きな安心感につながります。
5. 面接中の好印象テクニック(オンラインだからこそ意識したいこと)
オンライン面接は対面と違い、画面越しのコミュニケーションになります。
そのため、対面では自然に伝わるはずの「表情・声・姿勢・雰囲気」が相手に届きにくく、面接官は“誠実さ”や“コミュニケーション力”を判断しづらくなります。
ここでは、介護業界の面接で特に評価されやすい “オンライン特化の好印象テクニック” を厳選して紹介します。
① 画面越しでも「聞く姿勢」を強く見せる
オンライン面接では、リアクションが小さいと「理解できていない」「無反応」と誤解されやすいです。
✔ 良いリアクション例
- 相手の言葉に合わせて軽くうなずく
- 重要な話のときは姿勢を前に少しだけ傾ける
- 「はい」「承知しました」などの短い相づちを適度に入れる
リアクションは控えめでOK。
「しっかり聞いています」の姿勢が伝われば問題ありません。
② 声は少し“明るめ”+“ゆっくりめ”で話す
オンラインでは、通常より声がくぐもったり、早口だと聞き取りづらくなります。
✔ 話し方のコツ
- いつもより 0.5倍ゆっくり を意識
- 声のトーンを“一段明るく”
- 語尾ははっきり
- 大事な部分は区切りを入れて話す
介護業界では「優しい話し方」「落ち着き」が評価されるため、オンラインでも意識すると高評価です。
③ カメラを見る=目を合わせる意識
オンライン面接で一番多いミスが、画面ばかり見てしまうこと。
話しているときに
- 画面 → 自分
- 画面 → 相手画像
これを繰り返すと
「視線が彷徨っている」「落ち着きがない」
と見られがちです。
✔ コツ
- 話すときは カメラの近く を見る
- 相手の表情を確認したいときだけ画面に目を落とす
この切り替えを行うと、自然で親しみやすい印象になります。
④ 介護業界ならではの“誠実さ”の見せ方
介護業界は 協調性・思いやり・コミュニケーション力 を重視するため、オンラインでもその姿勢を見せることが重要です。
✔ 誠実に見えるポイント
- 話を遮らず、最後まで聞いてから話す
- 「わかりやすくお話しいただきありがとうございます」など短い感謝を挟む
- 難しい質問のときは「少し考えてもよろしいでしょうか」と確認を入れる
- 丁寧な言葉遣いを徹底する
こうした小さな行動が、「一緒に働くイメージ」を大きく左右します。
⑤ 自己PRは“結論→エピソード”で簡潔に話す
オンライン面接では、長い話は伝わりにくく途中で途切れた印象になることも。
✔ 話し方テンプレート
- 結論:私は○○が得意です
- 理由:なぜなら〜
- エピソード:以前の職場で…
- まとめ:貢献できる点は〜です
特に介護業界では、
- チームワーク
- 利用者との関わり
- 臨機応変さ
のエピソードが評価されます。
⑥ 「聞かれやすい質問」の回答を簡潔に用意する
オンライン面接でほぼ確実に聞かれる質問はこちら:
- 転職理由
- 志望動機
- 夜勤・シフトの希望
- 通勤時間は問題ないか
- 前職の退職理由(ネガティブを避けて伝える)
- 今後どのように働きたいか
オンラインでは“間”が長いと不安に見えるため、
結論だけ先に言う → 補足説明
の順が効果的です。
⑦ 最後の“逆質問”で印象を上げる
逆質問は、興味度合い・理解度・働く意欲をアピールできる場です。
✔ 好印象な逆質問例
- 現場で大切にしている価値観を教えてください
- 新人の方はどのようなサポートを受けられますか?
- 1日の流れや担当利用者数のイメージを伺えますか?
- オンライン面接後、見学の機会をいただくことは可能でしょうか?
「働くイメージを深めようとしている」という姿勢が評価されます。
⑧ 最後のあいさつは“ゆっくり・丁寧に”
オンラインは切断のタイミングが難しいため、少し余裕をもって締めます。
「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
ぜひ御社で働ける機会をいただけましたら嬉しく思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。」
そのまま退出すれば問題ありません。
まとめ:オンライン面接での“好印象”は小さな工夫の積み重ね
6. よくある質問と回答のコツ(介護のオンライン面接編)
オンライン面接では、対面面接とほぼ同じ内容が聞かれますが、
画面越しのため 短く・わかりやすく・結論を先に 伝えることが特に重要です。
ここでは、介護職の面接でよく聞かれる質問と、採用担当者に刺さる回答のポイントを紹介します。
質問①|「自己紹介をお願いします」
オンライン面接で最初にほぼ必ず聞かれる質問です。
回答のコツ
- 結論 → 経験年数 → 得意業務の順で簡潔に
- ダラダラ話すと画面越しでは伝わりにくい
回答例(良い例)
「〇〇と申します。介護職としてデイサービスで3年間勤務し、食事介助とレクリエーション企画を担当していました。本日はよろしくお願いいたします。」
質問②|「前職(現職)を退職(転職)しようと思った理由は?」
介護業界では“ネガティブ理由”は誤解を招きがち。
オンラインでは表情が伝わりにくいため、より注意が必要です。
回答のコツ
- 前職の悪口はNG(画面越しは印象に残りやすい)
- 「成長」「働き方」「環境のミスマッチ」など前向きに表現
回答例
「夜勤が多く生活リズムが不安定だったため、長く働ける環境を探していました。今後は〇〇の分野でスキルを伸ばしたいと考え、転職を決意しました。」
質問③|「当施設を志望した理由を教えてください」
オンライン面接で差がつく質問です。
回答のコツ
- 事前にHPや採用ページを見ておく
- オンラインだと熱量が伝わりにくいので“具体的”に話す
回答例
「御施設が力を入れている個別ケアの考え方に共感しました。利用者様一人ひとりに寄り添うケアを学びたいと思い志望しました。」
質問④|「どんな働き方を希望しますか?」
介護業界はシフト制のため、採用側の重視ポイント。
回答のコツ
- できる曜日・できない曜日を誠実に
- 無理なアピールをしない(入職後のミスマッチ回避)
回答例
「日勤を中心に働きたいですが、月に数回であれば遅番も対応できます。」
質問⑤|「ストレスを感じたときの対処法は?」
離職率の高い介護業界では必ず聞かれがち。
回答のコツ
- 問題から逃げる印象は避ける
- “実際にやっている具体策” を話す
回答例
「忙しい日は、同僚と声をかけ合って連携することで乗り切っていました。自分一人で抱え込まないよう意識しています。」
質問⑥|「何か質問はありますか?」
オンライン面接でも“逆質問”の時間は必ずあります。
回答のコツ
- 志望度の高さを示す質問にする
- ネガティブに取られやすい質問は避ける
- (例:残業多いですか? 人間関係はどうですか?)
逆質問の例
- 「入職後、まず担当する可能性が高い業務を教えていただけますか」
- 「新人研修やフォロー体制について教えてください」
オンライン面接ならではの注意点
オンラインでは、表情・声の大きさ・話すペースがより重要です。
- 結論から話す
- 動作をゆっくりめに
- うなずきを意識する(画面越しだと伝わりにくい)
わかりやすい話し方ができると、対面よりも好印象を与えられます。
7. オンラインならではの注意点(介護職の面接で失敗しないために)
オンライン面接は、対面面接とは違う“見え方”や“伝わり方”の特徴があります。
そのため、画面越しの印象を左右するポイントを押さえておかないと、思わぬマイナス評価になることも。
ここでは、介護業界の面接で特に重要な
「オンラインならではの注意点」
をわかりやすく解説します。
① 背景が散らかっていると印象が大きく下がる
オンライン面接では、参加者の背景がそのまま“部屋の生活感”として映ります。
✔ NG例
- 洗濯物が写っている
- ベッドが丸見え
- 明らかに雑然とした部屋
これは 「生活が雑そう」「利用者対応は大丈夫かな?」 と誤解につながることも。
✔ 改善ポイント
- 白壁・無地のカーテンを背にする
- 物が写らない場所を選ぶ
- 背景が選べるツールなら「ぼかし機能」を活用
※背景を整えることは、介護職の必須評価ポイントである「清潔感」をアピールする絶好のチャンスです。
② カメラの位置が低いと“見下されている”印象になる
スマホを机に置いて参加すると、
下からのアングルになり、顔が不自然に大きく写る ことがあります。
✔ 改善ポイント
- カメラは目線の高さに合わせる
- スマホはスタンドで固定
- ノートPCなら本を数冊積んで高さ調整
目線が合うだけで、オンラインでも対面に近い「丁寧な印象」が伝わります。
③ 声量が小さい・マイクの雑音があると評価が下がる
介護現場では「聞き取りやすさ」が非常に重視されます。
✔ 注意点
- マイクの接触音
- エアコンの風の音
- ペット・家族の生活音
これが続くと「利用者とのコミュニケーション大丈夫かな?」と不安につながります。
✔ 改善ポイント
- イヤホンマイクを使用
- 室内をできるだけ静かに
- 最初の挨拶で「声、聞こえにくくないですか?」と確認すると好印象
④ 表情が硬く見えやすいため“うなずき”を多めに
オンラインは、対面よりも感情が伝わりにくい特徴があります。
採用担当者が気にするポイント
- 「この人、元気ない?」
- 「反応が薄くて志望度が分からない」
✔ 改善ポイント
- リアクションをいつもより大きめに
- 質問されたら一度軽くうなずいてから話し始める
- 相手の話の途中で“相づち”を入れる
オンライン特有の“無表情に見える問題”を防げます。
⑤ 回線トラブルは即マイナスにはならないが、対処で評価が分かれる
オンライン面接では通信トラブルはよくあること。
問題は「どう対処するか」です。
✔ 良い対応例
- 「少し回線が不安定なようで、聞こえにくい場合は教えてください」
- 音が途切れたら「申し訳ありません、もう一度お願いできますか?」
丁寧に対応できれば、逆に評価が上がることもあります。
⑥ メモを見ながら話すと“視線の揺れ”で不自然になる
画面越しでは、少し視線が下に動いただけでも
「台本を読んでる?」
と不自然に見えます。
✔ 改善ポイント
- カメラ横に付箋でポイントだけ貼る
- 長文の志望動機を書かない(要点だけ)
- できるだけカメラを見る癖をつける
⑦ 面接後の退出ボタンも油断禁物
オンラインでは退出の瞬間まで見られています。
注意ポイント
- 退出前にため息をつかない
- 小声で何か言わない
- 即退出ではなく、一礼してから退出
小さな所作が “丁寧な人” という印象につながります。
まとめ:オンライン面接は「見せ方」次第で印象が大きく変わる
オンライン面接は、
背景・表情・声・視線・トラブル対応
の5つが評価を大きく左右します。
対面以上に“印象管理”が必要ですが、逆に言えば、
準備さえすれば誰でも高評価を狙える のがオンライン面接の強みです。
8. まとめ:Web面接で合格をつかむために
介護業界でのオンライン面接(Web面接)は、今や一般的な選考スタイルになっています。
移動の負担がなく、忙しい介護職でも受けやすい一方で、画面越しだからこそ“見せ方”が評価を大きく左右する のも事実です。
Web面接で合格をつかむために大切なのは、次の3つのポイントです。
① 事前準備で“清潔感と信頼感”をつくる
オンライン面接は、
背景・音・カメラ位置 など、事前準備で印象が大きく変わります。
- 生活感のない背景に整える
- 光の向きを調整し、顔が明るく見える状態にする
- 音声チェックをしておく
- スマホは固定し、目線とカメラの高さを揃える
これだけで「この人は丁寧だな」という評価につながり、採用率が高まります。
② 対面よりも“短く・明確に・結論から”伝える
オンラインでは、声・表情が伝わりにくいため、
回りくどい説明はNG。
- まず結論
- 次に理由
- 最後に具体例
この順番で話すと、採用担当者にストレスなく伝わります。
介護業界の面接では特に
「協力性」「コミュニケーション力」「丁寧な対応」
が重視されるため、話す姿勢ひとつで印象が大きく変わります。
③ トラブルにも落ち着いて対応するだけで評価アップ
通信が止まったり、音声が途切れたりしても、
オンライン面接ではよくあること。
大切なのは、
慌てず・丁寧に・誠実に 対応できるかどうか。
- 「聞こえづらい場合は教えてください」と先に伝える
- トラブル時は落ち着いて再接続
- 相手への確認とお礼を忘れない
このような対応ができると、
「入職後も周囲と連携しながら仕事ができる人」という評価につながります。
オンライン面接は、準備すれば“誰でも強みにできる”選考スタイル
オンライン面接は、対面よりハードルが高いように感じても、
実は準備さえすれば、誰でも評価を上げやすい選考方法です。
- 背景を整える
- 音や映り方を確認する
- 話す内容を整理する
- 逆質問を準備しておく
この4点だけでも、印象は格段にアップします。
最後に:不安があるなら専門のキャリアアドバイザーに相談を
もし
「オンライン面接が初めてで不安」
「話す内容がまとまらない」
「志望動機をうまく作れない」
という方は、介護職に特化したキャリアアドバイザーに相談するのもおすすめです。
- 面接練習
- 志望動機の添削
- 自分に合う施設の提案
- 日程調整のフォロー
など、オンライン面接の不安をまるごとサポートしてくれます。
オンライン面接のコツをつかめば、転職成功への近道になります。
しっかり準備して、あなたの魅力を最大限に伝えていきましょう。
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