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LIFE(科学的介護情報システム)が8月1日から新システムへ!変更点について解説します!

LIFE(科学的介護情報システム)が8月1日から新システムへ!変更点について解説します!

みなさん、科学的介護情報システム「LIFE」についてご存じでしょうか?

2021年の介護報酬改定で科学的介護に対する新たな加算が設けられました。

報酬改定、科学的介護、LIFE・・・どの言葉もきっと誰もが聞きなれない言葉ですよね。

聞きなれないこのシステムについて今回は詳しく勉強していきましょう!




目次

LIFEとは?

科学的介護の実現で期待されること

LIFE新システムの主な変更点




LIFEとは?


科学的介護とは、科学的根拠に基づき自立支援と重症化防止を進める介護のことです。

1990年代以降、医療分野では「エビデンスに基づく医療」が取り入れられてきたため、多数の症例や臨床結果等を記録してきました。


分析結果を論文等に残し業界で共有することにより、積み上げたエビデンスを患者様に示すことができ、このエビデンスに沿った情報を「科学的根拠」と呼びます。


介護業界においても医療業界同様に介護サービスのエビデンスを集め、サービスやケアの内容等の客観的情報をご利用者さまに提示する必要があると取り組みを始めたのがこの「科学的介護」です。

厚生労働省は、2016年(平成28年)よりエビデンスに基づいた介護をおこなうためのデータベースの運用を始めました。


LIFEは、前身となる「VISIT」と「CHASE」を統合したデータベースのことを指します。

「LIFE」という科学的介護情報システムは、高齢者や介護が必要な方々の健康管理と生活サポートを革新的に進化させると言われています。


最先端の技術を駆使し、リアルタイムでの健康状態モニタリングや個別に最適化されたケアプランの提供を可能にしました。

家族や医療スタッフとの円滑な情報共有をサポートできるという期待を寄せられています。




科学的介護の実現で期待されること


「LIFE」は、インターネットを介してご利用者さまの状態を厚生労働省へ送信すると、分析された内容がフィードバックされる情報システムです。

送信した情報はデータとして蓄積され、フィードバック情報に活用されます。

以下のようなことが科学的介護「LIFE」の活用が実現されることで期待できます。


①自立支援、重度化防止に役立つ

分析されたデータや根拠に沿ったサービスやケアを受けることで、ADLやQOLの維持向上への効果。


② 介護職や事業所の質が向上

介護職がどのようなサービスやケアが望ましいのか、正しい介護方法とはどのようなものなのかをデータベースから把握でき、明確な根拠を持って介護を提供することで介護職の質の向上。


③ご利用者さまが適切な介護方法を選択できる

ご利用者さま自身がどのようなサービスやケアを受けることが望ましいのか、判断する根拠を持つことで適切な介護サービスを選択でき望む生き方ができるようになる。




LIFE新システムの主な変更点


厚生労働省は2024年6月20日に、LIFEの新システムへの移行について発表しました。

より使いやすさや機能の改善を追求し新システムへ移行する予定です。


そのため7月30日までに旧システムを利用していた事業所・施設は必ず移行作業を行わなければならないと説明しました。

また必要なバックアップファイルや過去のフィードバックデータなどのダウンロードは必須とのことです。


では厚生労働省が呼び掛けている新システムへの変更はどのようなものがあるのでしょうか?

具体的な変更点は以下だと考えられます。


・管理ユーザーだけでなく、操作職員もご利用者さま情報の編集(個人情報除く)が可能

・様式情報入力/変更時、ご利用者さま情報にも存在する一部重複項目(要介護度等)の更新が可能

・リハビリ・個別機能訓練、栄養、口腔の一体的計画書の出力機能が追加

・今年度の介護報酬改定に対応した様式情報の登録(直接登録、CSV連携登録)が可能

・様式情報の入力支援機能の追加


LIFEを普段から使い慣れている方でないとピンとこない内容かもしれませんがこれらの新システムへの移行は介護業界にとって必要な移行作業となるようです。