介護の仕事をやりたいと思ったとき、あなたならどんな場所で介護をしたいと思いますか?
介護の提供を行う場所は「訪問介護」と「施設介護」大きく分けてこの2つがあります。
どちらで勤務するのかを選ぶ際は、「訪問介護」と「施設介護」それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで、自分に合った場所で勤務することが重要です。
今回は訪問介護と施設介護の2つの違いについてご紹介していきます。
目次
訪問介護と施設介護の違い
双方のメリット・デメリットとは
まとめ
訪問介護と施設介護の違い
「訪問介護」と「施設介護」、どちらも大変社会的需要の高い素晴らしい仕事です。
利用者に対して介護ケアを提供するという意味では共通していますが、提供方法や仕事内容に違いがあるので、訪問介護と施設介護の違いについて説明します。
■訪問介護
利用者様の自宅に訪問して入浴や排せつ、食事などの生活援助も含めた介護を提供します。
訪問介護のサービス対象者は、要介護1~要介護5の認定を受けた方のみとなります。
基本的に1人で利用者様の自宅を訪問し、1人の利用者様に対してのみサービスを提供するという点が特徴です。
■施設介護
特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの介護保険施設で介護を提供します。
介護職はもちろん、看護や相談員などさまざまな分野の専門家が常時サポートします。
訪問介護との大きな違いは高齢者の方が自宅ではなく、施設で生活していることでしょう。
複数の利用者様に対して数名の職員で対応する点も特徴的です。
双方のメリット・デメリットとは
それでは働くとなった際、「訪問介護」と「施設介護」それぞれのメリットとデメリットを比較してみましょう。
まず、訪問介護の主なメリットは、自分のペースで働けることです。
利用者の自宅を訪問する際、大抵は一人で行うため、基本的には1対1のケアになります。
1人の利用者様のニーズや思いにじっくり向き合え、利用者様の生活の中の困りごとにピンポイントで対応できるので感謝されることが多く大きなやりがいも感じることができるでしょう。
デメリットは急な予定変更があることです。
原則として1人の利用者様を1人の訪問介護員が担当するため、突然の体調不良などによってシフトが直前に変わってしまうことがあります。
この場合は手が空いている人のうち誰かがシフトに入らなければならず、急な予定変更もあります。
一方、施設介護のメリットは予定が立てやすいことです。
早番・遅番などに分かれてシフトを組んでいるので事前に申請をしておけば希望の休みを取りやすく、先の予定を立てやすいでしょう。
また、介護を行う中で困ったことがあっても、近くにスタッフがいることが多いため、相談を行いながら安心して介護を行うことは大きな安心感につながるでしょう。
デメリットとして少人数で多くの利用者を見守ることが多いため、1人ひとりに時間をかけてケアすることが難しい点があるでしょう。
夜勤もあることが通常であるため体力面で過酷なこともあるでしょう。
まとめ
「訪問介護」と「施設介護」を選ぶときに迷った際はいくつか確認しておきたいポイントがあります。
まず、一番大切なのは1対1の介護が自分にできるかどうかです。
訪問介護は自分1人で訪問し介護を提供することが基本なので自由で気楽な一面もありますが、責任が伴い自分1人で介護の判断を行う必要があります。
そのため、ある程度介護の技術や知識について持っている必要があります。
また、移動方法についても確認しておく必要があります。
施設介護の場合、施設で介護を提供するため自分が移動することはありません。
しかし訪問介護の場合は利用者様それぞれの自宅へ移動し介護を提供するため、移動方法は自転車や車などさまざまな手段があります。
晴れの日ばかりではなく雨や雪、嵐の日もあるため、安全に移動できる手段を自分は持ち合わせているのか確認しましょう。
「訪問介護」と「施設介護」それぞれの違いを見てきましたが、あなたが働くイメージをしやすいのはどちらでしたか?
自分らしい介護でやりがいを持って働ける場所を選んでくださいね。