「介護は好きだけど高齢者とのコミュニケーションが難しい」このようなお悩みを持ったことはありませんか?
信頼関係を築き、良い介護を提供するためにはよいコミュニケーションは必須ですがなかなかスムーズにいかないのが現状です。
今回は高齢者とのコミュニケーションについて、具体例も挙げて説明してきます。
ぜひこの記事を活用してよい介護を提供してくださいね。
目次
信頼関係の構築
具体的な方法
まとめ
信頼関係の構築
「コミュニケーション能力」はご利用者さまはもちろん、その家族、スタッフ同士、上司、部下など、日々たくさんの人と関わりながら仕事をしている介護職員にとって、身に着けておきたい根幹のスキルといえるでしょう。
なぜなら、介護の現場で起こるトラブルの多くは、コミュニケーション不足が原因によるものだからです。
例えば、介護サービスを利用する高齢者の中には聴覚や言語能力が低下してうまく話すことができなかったり、認知症などで意思の疎通が取りにくかったりする方も数多くいらっしゃいます。
そういう方たちの不安や苦しみといった心のうちを知るためには、丁寧に何度も相手に寄り添ったコミュニケーションを取っていくほかありません。
それぞれの状態に合わせたコミュニケーションをしっかりと重ねていくことで、利用者の心を開くことがでるのです。
そして介護を行う上で一番大切な信頼関係を築くことができます。
利用者にとって介護を受けることは、自尊心の低下、羞恥心を飲み込むことなどにつながります。
そのためなによりも信頼関係を構築することが大切なのです。
具体的な方法
それでは、信頼関係を築くための具体的な方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
実践的な内容を踏まえ、4つの例をご紹介いたします。
1.意識的に相手の名前を呼ぶ
「△△さん、おはようございます」など、挨拶をする時や話し始める時などに、意識的に相手の名前を呼ぶようにしましょう。
2.聞く姿勢や動作にも気を配る
目線を合わせて会話をしましょう。
できれば横に椅子を並べて、横に座って会話するとよいでしょう。
どんなに積極的に声かけをしていても、他の作業をしながら片手間に話をしたり、立ったまま利用者を見下ろすような状態はだめです。
3.相手を尊重して話を聞く
まず相手の話を「そのまま受け取る」ことです。
相手が楽しそうに話しているときには一緒に楽しみ、悲しんでいるときにはその思いに寄り添う。
聞き手が話し手に歩み寄り、相手の気持ちを尊重して話を聞くことで信頼関係を構築することができます。
4.共感を意識する
コミュニケーションを活発にする最も効果的な方法は、とにかく共感を意識するということです。
高齢の利用者と会話をする場合、年齢も離れているため共感しにくい部分もあるかもしれません。
「それは良かったですね」「それは残念でしたね」というように、相手の思いに対して共感を示すことが大切です。
まとめ
一番大切なのはまず、傾聴や共感を重視した姿勢「相手を知りたい」という興味を持つことです。
高齢者に限ったことではありませんが、コミュニケーションを取るときは相手の姿勢をみています。
コミュニケーションは言葉だけではなく、表情、仕草、スキンシップといった非言語的コミュニケーションがあるのです。
この非言語的コミュニケーションを取り入れたコミュニケーション方法を活用すれば、精神面で不安定なご利用者さまや認知症を患っているご利用者さまを落ち着かせることが出来るかもしれません。
また話題がなくても、ご利用者さまから沢山話しかけてくれたりしてくれることもあるでしょう。
また、ご利用者さまによっては特徴も性格も違うので、積極的にご利用者さまとコミュニケーションをとっていく中で、コツを掴み、お互いが楽しい会話が出来るようになるとよいですね。