近年、介護業界は深刻な人手不足となっています。
業務状況が改善されない職場では、月に半分近く夜勤になることがある状態になることも珍しくありません。
そのような状況が原因で転職を考える介護職の人も多くいることでしょう。
今回は介護職が時間に追われてしまうその理由から、実践できる時間管理のコツまで紹介したいと思います。
目次
介護職が忙しく時間に追われる理由
介護職が時間に追われないための方法
まとめ
介護職が忙しく時間に追われる理由
介護職は常に人手不足といっても過言ではありません。
多くの介護職の人が人手不足により「忙しい」「時間に追われる」と感じています。
特別養護老人ホームや老人保健施設などの入所者がいる介護施設は、24時間介護士が常駐するようにシフトが組まれます。
早番や遅番、夜勤などローテーションを組むため、勤務帯に対する人員が不足しているのが現状です。
直近では2040年までに69万人の介護職が不足するとしめされたデータもあります。
そのため、多くの利用者を1人の介護職員がケアする場面も多いのではないでしょうか。
ときには、早番の時間に出勤して遅番の仕事まで手伝うことや夜勤明けで早番の仕事をするなど拘束時間が長くなる施設や事業所もあるようです。
また、業務内容の改善に見直しが必要な場合も多くあります。
記録物や提出書類など紙媒体で処理を行う必要な業務も多々あり、作業効率が悪い場合が往々にして見受けられます。
そういった背景から、事務作業の効率化を図る目的で紙媒体からデジタルへ移行するICT化も進められています。
介護職が時間に追われないための方法
このように介護職員は多忙です。
その中でいかに時間に追われないように働くか、いくつかアイデアをご紹介します。
①スキマ時間の活用
後で一気に介護記録を書こうとすると業務内容を忘れたり書いている途中にほかの業務が発生したりと、なかなか介護記録のための時間を確保することが難しくなります。
そうなると定時後に記録を行うなど残業につながってしまいます。
ちょっと手が空いたそのスキマ時間にできる記録を書いてしまうなど、スキマ時間を上手に活用して業務を円滑に行ってみましょう。
②TODOリストの活用
業務前に絶対にやらなければいけない業務をリスト化し優先順位を考えてみましょう。
事前に仕事のイメージをつけておくことで業務が円滑に行われるかもしれません。
③周りの人に頼る
介護はチームワークの仕事です。
しかし、ほかの人も忙しいのでは?という遠慮から自分1人で業務を抱え込んでいる人も多いのではないでしょうか?
そんな時は素直に業務分担を依頼してみたり上司に相談してみましょう。
一番大切なのは安全に介護を提供できることだということを伝えるとよいでしょう。
まとめ
人手不足の中で忙しく時間が取れない一方で社会的ニーズは今後も高まり、介護職の活躍は日本の社会を支えているといっても過言ではありません。
介護で働く人たちが無理なく、心と体の健康を第一に長く勤務できることが日本全体にとっても非常に大切だということです。
長く健康に働くためには問題の原因を探ったり、業務効率の改善を図ったりすることが大事です。
しかしこれまでは、やってきたことを改善したり、変化をすることをよしとしない風潮もありました。
また、慣例化、形骸化している業務がそのまま残っていて業務に無駄が生じていることも介護現場ではよくあることです。
自分の業務の見直しや職場環境を改善することは簡単なことではありませんが、組織全体で取り組むことで全員が長く健康に働くことにつながります。
ぜひ今回の記事を通して自分や組織の業務について見直すきっかけにしていただき、時間管理に取り組んでみてくださいね。