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介護現場での言葉遣い「敬語」「タメ口」どっちが正解?

介護現場での言葉遣い「敬語」「タメ口」どっちが正解?

介護現場では利用者さまに敬語を使う介護士、タメ口で話す介護士、両方います。

そのため、利用者さまと話すときはどちらを使えばいいのか悩まれている方も多いでしょう。

敬語の種類とタメ口のメリットデメリット、そして意識しておきたいポイントなど、利用者さまと円滑にスムーズが取れるように今回は「敬語」「タメ口」について、解説していきましょう。




目次

敬語の種類、タメ口のメリットデメリット

意識するポイントとNGワード

まとめ




敬語の種類、タメ口のメリットデメリット


敬語とは、相手に対して敬意を表すための言葉です。

そして、尊敬語、謙譲語、丁寧語の3つの種類があります。


尊敬語:相手や第三者の行為や人物そのものについて、その人物に敬意を表して表現するもの

謙譲語:相手や第三者に敬意を表するために、自分自身や自分の行為をへりくだって表現するもの

丁寧語:相手に対して丁寧に表現するもの


上記のように分けられています。

では、介護現場で敬語を使う場合とタメ口を使う場合のメリット、デメリットはどのようなものでしょうか。


■敬語を使うメリット

・常識をきちんとわきまえていると相手に思ってもらえる

・初対面でも話した時の好感度、印象が良い、丁寧な人だと思われる

■敬語を使うデメリット

・必要以上に相手に気を遣ってしまう、遣わせてしまう

・言葉遣いだけで関係性が出来上がってしまい、その関係性をその後変えることがなかなか難しい


タメ口を使うメリット

・家族といるような安心感を与えることができる

・気を使わずリラックスして過ごしていただける

・打ち解けやすくなり心の距離を縮めることができる

■タメ口を使うデメリット

・プライドを傷つけてしまうことがある

・ご家族からの印象が悪くなることがある

・距離が近くなりすぎてしまい、雑に扱われている印象を与えてしまう


上記の通り、それぞれにメリットとデメリットがありますが、使い分けが難しいところなのが実情ではないでしょうか。

そこで意識するポイントと、絶対にNGというワードをご紹介いたします。





意識するポイントとNGワード


介護現場では、クッション言葉を取り入れたりなど、意識する言葉遣いのポイントと言ってはいけないNGワードがいくつかあります。

当たり前のことではありますが、大事なことは相手を敬う気持ちで接することです。

では、意識しておきたい言葉遣いのポイント、また使ってはいけないNGワードについて紹介しますね。


意識しておきたい言葉遣い

・クッション言葉を適切に使う

・上から目線で話さない

利用者さまの目線に合わせた会話をする

・利用者さまやご家族に不快を与えないような言葉遣いを使う


NGワード

・赤ちゃんや子供扱いをするような言葉遣い

・命令するような言葉遣い

・馴れ馴れしいすぎる言葉遣い

・高齢者には通じないような言葉遣い


上記のように言葉遣いを意識してみると、利用者さまとの信頼関係を築くことが出来ます。

また、スタッフ同士で言葉遣いについて、確認し合ってみるのもいいでしょう。




まとめ


基本的には敬語を使用し、利用者さまの意向がある場合のみタメ口を使用することが最善かもしれません。

利用者さまのなかには、敬語を使われる方が安心するという方もいれば、タメ口で話してくれたほうが気軽でいられるという方もいらっしゃいます。


人それぞれ心地いいと感じる感覚が違うので、どちらが間違っているとは言えません。

敬語もタメ口もそれぞれにメリットとデメリットがあるのです。

タメ口を使用する場合は利用者さまへの敬う気持ちを忘れずに「丁寧なタメ口」を使いましょう。


また、表面的なことだけではなく「思いやる気持ちを持って接する」ことからはじめてみると、自然と丁寧な言葉遣いが生まれてくるのではないでしょうか?

利用者さまを尊重し、求めているサービスや介護ケアを提供したいと考えて行動すること。

そうすると介護ケアがスムーズに行えて職場の雰囲気が良くなったり、スタッフを受け入れてくれるようになるなど、さまざまな効果も期待できます。


このように、信頼関係を築くことを大切に考えていくことが利用者さまに対して「思いやる気持ち」を持ち続けることができます。

そして、思いやりを持った行動や言葉遣いは、ご利用者さまに必ず伝わり、良好な関係を築く一歩となるでしょう。