福祉・介護業界の求人で「週休2日制」「4週8休制」という言葉をよくみかけますが、実は「週休2日制」もさまざまなパターンがあったり、「4週8休制」についても具体的にどのような制度なのか気になる人もいるでしょう。
ここでは「週休2日制」と「4週8休制」の違いについて、解説していきます。
目次
週休2日制とは
4週8休制とは
メリットデメリット
週休2日制とは
週休2日制と聞くと、毎週2日間お休みを頂けると勘違いされる方も多いのではないでしょうか。
しかし実は、「週休2日制」は毎週2日の休みがあるというわけではないのです。
週休2日制とは、月1回以上週2日の休みがあれば良く、他の週は毎週1日の休みでも制度上問題ありません。
例えば、月の中で、1回だけ週に2日の休みがあれば、他の週はすべて1日の休みという場合もあります。
また、特に曜日で休みが固定される訳ではありませんので、土日にお休みされたい方は要確認が必要です。
一方「完全週休2日制」という制度もあります。
完全週休2日制とはは年間を通して、月に関係なく、毎週必ず2日の休みがある制度のことです。
完全週休2日制の場合も、お休みが曜日で固定されるとは限らないため、確認が必要です。
例えば「完全週休2日制」で「土日休み」と明示されていれば、1年を通して、すべての土日が休みになります。
また「週休2日制」、「完全週休2日制」はあくまでも月・週に関する決まりであるため、祝日のお休みに関しても別途確認はしたほうが良いでしょう。
では、次に「4週8休」について、解説していきます。
4週8休制とは
介護の求人で多い「4週8休制」とは、シフト勤務(変形労働時間制)の一つの形態です。
「4週8休制」の定義としては、4週間(28日間)の間に休みが8日あることを指します。
労働時間は労働基準法32条で規定された「法定労働時間」で、原則1日8時間、1週40時間という規定があります。
40時間を超えた場合は、残業代を支払わなくてはならないとも決めらており、一般的には週休2日制の働き方がこれに当たります。
対して、4週8休制は変形労働時間制とされており、4週間の中で8日間の休みが取れれば問題がありません。
つまり、28日間の中で20連勤していても最後の8日間に休みがあれば、極端な話ですが制度上はOKとなります。
もちろんそんな極端なシフトを敷くことは、基本的にありませんが、介護職の場合は夜勤など1勤務で2日間を計算する勤務があることや、現場に必要な人数が決まっているため、急な職員のお休みに対応する際は多少通常のシフトを崩した体制をとることも可能性としてはあります。
また、現在少なくなっていますが、4週7休制や4週6休制という形態もありますが、考え方は4週8休制と同じになります。
是非求人を確認の際は休日の制度を確認してみてください。
次にメリットとデメリットも見ていきます。
メリットデメリット
では週休2日制と4週8休のメリットとデメリットについて考えてみましょう。
週休2日制のメリットは、スタッフの稼働時間を多く確保することができ、状況に応じて柔軟に対応できることになります。
ただ、デメリットとしては、求人への記載を詳細にしておかないと、採用した後に「話が違う!」と、条件のミスマッチが起きやすいことが挙げられます。
対して、4週8休制のメリットは業務の繁閑に応じた対応ができる点です。
基本的には変形労働時間制と併用されるため、無駄な残業時間が発生しずらくなるとされています。
また、決まった土日休みよりも平日休みを好まれる方には相性がいいのではないでしょうか。
場合によっては、連休を取得しやすいこともメリットとされていますが、逆にデメリットとしてはシフトの調整次第で、スタッフへの負担が増大してしまう事です。
自分の生活スタイルを考えたとき4週間単位でお休みがあればよいのか、それとも1週間単位できちんとした休みが欲しいのか、よく考えて求人をチェックしてみてくださいね。
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