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介護でのアセスメントを解説~シート作成のコツもお伝え~

介護でのアセスメントを解説~シート作成のコツもお伝え~

介護の仕事をする中で「アセスメント」という言葉を聞いたことがない人はいないと思います。

しかし、普段から聞いているアセスメントという言葉を正しく理解している人は少ないかもしれません。

介護で使用する「アセスメント」の意味は、介護を必要としている人の希望や状態、環境などの情報を集めて分析する作業のことを指します。

主にケアマネジャーご利用者さまの介護サービス計画書(ケアプラン)を作成するために行います。

今回は介護でのアセスメントの基本から作成のコツまで紹介していきます。




目次

アセスメントとは

アセスメントシートの種類や採用率

作成する際のポイントを解説




アセスメントとは


「アセスメント」を日本語に言い換えると「評価・評定・査定」という意味を持ち、介護過程で介護計画書をつくる際など介護職員が行う場合もありますが、基本的にはケアマネジャーがケアプラン作成のために行います。

実際には要介護者本人の「悩みや希望」「体の状態」「家族の思いや周囲の環境」等についての情報を集めることで、適切な介護を行えるケアプランを作成するために行われます。


ご利用者さまのADLや価値観、生活歴、住宅環境など、それぞれの環境で異なる情報を整理しながらご利用者さまの望みや必要な支援を明らかにするのがアセスメントです。

その人らしい介護ケアを行ううえで最も重要なプロセスとなるでしょう。


アセスメントを行うことで、ご利用者さまに最もふさわしいケアプランの作成につながる非常に重要なプロセスになります。




アセスメントシートの種類や採用率


介護サービスのご利用者さまを支援するために必要な内容や、サービスを受けるに至った背景などの情報をまとめた書類をアセスメントシートと呼び、多くの施設で基本的にケアマネージャーによって作成されます。


アセスメントシートには7つの種類があります。

①全老健版ケアマネジメント方式R4システム

②日本介護福祉会方式

③包括的自立支援プログラム

④ケアマネジメント実践記録方式

⑤居宅サービス計画ガイドライン

⑥MDS-HC方式

⑦日本介護福祉会方式


厚生労働省の2020年9月8日の調査(介護保険制度におけるサービスの質の評価委に関する調査研究事業)によると、各施設形態によって利用している様式に偏りがあることが分かります。

介護施設:包括的自立支援プログラム(特養49.3%、老犬29.2%)

居宅介護支援事業所:居宅サービス計画ガイドライン(37.6%)

老健:全老健版ケアマネジメント方式R4システム(20.3%)


提供するサービスによって、利用者さまに適した様式を選択することが大事となります。




作成する際のポイントを解説


アセスメントシートは、ご利用者さまの状況をまとめる重要なものです。

アセスメントシートを作成する時のポイントを3つご紹介します。


①出来ることや出来ないこと、その背景ををアセスメントする

出来ることと出来ないことや、その背景を分析することで、目標が明確にすることと、解決方法や課題を確認することができます。


②理想の姿に近づく方法を考える

ご利用者さまやご家族の方々がどうなりたいのかが非常に重要になります。

現状をしっかりと把握しつつ、実現可能な部分と理想の姿を勘案していくことが大事です。


③分かりやすい表現を意識して書く

関連する機関に情報を提供する場合もあるため、できるだけ5H1Hを意識しわかりやすい表記を心がけましょう。

客観的に見るために、第三者の意見を確認することも重要です。


アセスメントでご利用者さまの本当のニーズをくみ取るためには、まず自分という人間を信頼してもらうことが一番大切だということを念頭に置いてアセスメントしてみてくださいね。