仕事をするうえでのみなさんのやりがいは何ですか?「ありがとう」と言われること、職場の雰囲気が良いこと、などそれぞれにあるでしょう。
収入が大きなやりがいになっている人も多いのではないでしょうか。特に賞与はハードな勤務の励みになっている人も多いはずでしょう。
介護職における昨今の賞与について説明していきます。
目次
近年の介護職の賞与はいくら?
2023年夏の賞与が増加
介護職の年収の今後
近年の介護職の賞与はいくら?
介護職のボーナスは地域や施設によって異なりますが、平均的な介護職のボーナスは、年間給与の1か月分から3か月分程度が一般的とされています。
具体的な額で言うと2023年に厚生労働省が行った調査によると平均ボーナス支給額は550,600円でした。
ボーナスの支給は夏と冬の年2回が一般的なので、1回あたりの支給額は約28万円となります。
男女別では女性は約51万円、男性は約62万円と男性のほうが多い傾向にあります。
介護職員のボーナスは職場の方針や雇用形態、持っている資格の種類によっても異なります。
年齢別にみると、介護職員のボーナス平均額は40歳代前半までは年齢を重ねるごとに金額が上がることが特徴です。
特に、ボーナス支給額のピークは40~46歳の年齢で、約68万円という結果になっています。(政府統計の総合窓口(e-stat)参考)
これは、40代になると役職に就いたり様々な資格を得たりと責任ある業務を担うことが関係することが考えられます。
2023年夏の賞与が増加
それでは、直近の2023年夏のボーナスはどうだったのでしょうか?
全国の介護職でつくる労働組合「UAゼンセン日本介護クラフトユニオン(NCCU)」が2024年1月に公表した「賃金実態調査」の結果では、介護職のボーナスについて、前年度よりも増加している傾向があると、介護職で働く人にとって明るい報告をしています。
月給制で働く介護職の組合員の2023年の夏のボーナスは、平均20万2712円でした。
前年の2022年夏のボーナスは19万8005円で、4707円増加した結果となっています。
在宅系サービスより施設系サービスの方が高い傾向にあるといわれています。(なお、夏のボーナスの支給がなかった人の割合は11%で報告されています。)
2022年冬のボーナスは平均21万2183円でした。
これを2023年夏のボーナスの額と足すと年間のボーナスは、平均41万4895円となります。
この調査結果では、月給制で働く組合員の2022年の年収について、ボーナスや各種手当を含む額面で平均392万4千円と報告されています。
では、今後介護職の年収はどのように変化していくのでしょうか?
介護職の年収の今後
これまで、ボーナスについてピックアップしてきましたが、今後の介護職において年収はどのように変化するのでしょうか。
介護職の年収は今後上がることが予想されており、政府は2024年2月から職員一人あたり6,000円の賃上げ政策を行いました。
【賃上げの対象】
・一般的な介護施設の職員
・訪問介護や看護助手
・障がい福祉系の介護職員
パートの職員も支給対象となりますが、労働時間数に応じた賃上げが行われると考えられます。
2024年は、介護・医療・障がい福祉サービスの全てで診療報酬の改定が行われる年であり、大きな変化が起こる可能性があります。
国の枠組みとは別に、年収をアップするためには、介護に必要な資格を取得する、夜勤の回数を増やす、管理職に挑戦するなどの様々な方法があります。
今後、介護の人材不足が深刻化する中で介護職の年収は未来が明るいと考えられています。
前向きに介護を頑張っている人たちのモチベーションになると良いですね。