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介護業界の定年年齢とは?平均値とその後の再雇用、働くポイントを解説

介護業界の定年年齢とは?平均値とその後の再雇用、働くポイントを解説

慢性的な人手不足が深刻な介護業界。20代の若手、30代〜50代の介護未経験者など、様々な年齢の方が介護職で活躍できる環境があるといえます。

施設の中には60代・70代のシニア世代も介護職員として活躍している介護施設も少なからず存在します。

「一体何歳まで働くことができるのだろうか?」漠然と考えたことがある人も少なくないはず。

介護の仕事に定年はあるのか、実際の実情と、シニア世代になっても働き続けるポイントまで解説します。




目次

介護職で何歳まではたらける?

定年後の再雇用制度

シニア世代が働くポイント




介護職で何歳まではたらける?


日本の介護業界は慢性的な人材不足が深刻です。そんな介護業界で実際に何歳まで働けるのでしょうか。

介護労働安定センターの2020年発表データをもとに実際に介護職で働いている人の年齢層を見てみましょう!


介護施設で働く人の平均年齢=48.8歳

一番多い年齢層は40代で、40代・50代の方を合わせると半数近くを占めます。

一方で60代は17.4%、70歳以上は5%とシニア世代は全体の20%にものぼります。


介護職の正社員には、他業種の企業と同じように「定年退職」が存在します。


正社員は一般企業と同じように60~65歳で定年退職となりますが、派遣雇用やアルバイト、パートなどの非正規雇用においては定年退職は定められていません。

そのため、シニア世代も勤務できる環境があると考えられます。




定年後の再雇用制度


定年がないようなものといわれている介護業界で正社員として定年後も働くためには再雇用制度が大きく関わってきます。

再雇用制度とは、定年退職をした後に、再び同じ会社で労働契約を結んで働く制度のことです。


年金の受給開始年齢が引き伸ばされたことで、「年金」も「賃金」も貰えない人が生活できなくなることが予測され、2013年に法改正が行われて整った制度です。

一般的には再雇用制度の適応を65歳までとしていることが多いのですが、介護業界においては定年後の雇用上限年齢を「特に定めていない」という施設が日本全体の施設の中で約半数程度あるといわれています。

70歳以降も正社員で勤務することが可能な介護業界ですが、実際には嘱託職員や臨時職員といった正社員以外の雇用形態で再雇用されるパターンも多くあります。

パートや派遣といった働き方もあります。




シニア世代が働くポイント


では、60代以上のシニア世代が介護業界で活躍する際、実際にはどんなことに気をつければよいのでしょうか。

注意点・ポイントを4つご紹介させていただきます。


①パソコンなどの機械に慣れる

介護現場ではこれまで手書きだった介護記録や日報もパソコンやタブレットなどの電子機器の導入が進んでいます。

介護業界で活躍するためには、電子機器の扱いに慣れることが重要です。


②疑問点は積極的に質問する

自分が業務上分からないと感じることは、相手が自分より若いからなどと気にし過ぎずに積極的に質問したりどうしてもできないと感じる業務は頼ったりすることも必要です。


③積極的にコミュニケーションをとる

介護はコミュニケーションが大切な仕事です。忙しい介護業務の中でも、スタッフや利用者とコミュニケーションを図る時間を大切にするようにしましょう。


④プライドや年功序列の考えは捨てる

シニア世代の方にはこれまで培ってきた職業経験や人生経験があります。

しかし年齢が若いスタッフとも良好な関係で仕事をするためには年功序列の考えや自分のプライドは捨てることが重要になります。


このようにシニア世代が介護業界で活躍するためにはいくつか、気を付けておきたいポイントがありますが、これらに気を付けて、やりがいを持って勤務していきたいですね。