介護職は心身ともにハードな職であるといえます。
ワークバランスを大切にと言われている昨今、なかなか介護をやるうえでは叶わないと考えている人も多いのではないでしょうか。
働くうえではやりがいや給料だけでなく福利厚生の充実も大切にしたいエッセンスです。
では、介護職の福祉厚生にはどんなものがあるのでしょうか?
ここでは、基本的な福利厚生から介護職ならではのユニークなもの、また事業所の想いについても紹介します。
目次
福利厚生とは基本的なものは
あると嬉しい福利厚生
職員を大事にする事業所の気持ち
福利厚生とは基本的なものは
福利厚生とは、法人が従業員に対して給料以外に提供する制度等を言います。
一般企業で例えると手当や慶弔金など金銭で支援するサービスもあれば、休暇の付与、カフェやトレーニングルームといった施設サービスの整備など内容はさまざまです。
一部法律上で定められた制限はありますが、従業員の福利厚生が満たされる制度であればどのような種類であっても福利厚生に分類されます。
また福利厚生には「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の2つに分けられます。
①法定福利厚生
法律によって義務付けられている福利厚生になり、要件や内容まで細かく定められています。
②法定外福利厚生
要件や内容が原則自由です。
そのため企業風土やイメージに合わせてユニークな福利厚生を設ける企業もあります。
介護施設によくある基本的な福利厚生には、各種社会保険や社宅や家賃補助、社内託児所、食事補助、資格取得支援制度などが該当します。
介護施設ならではの法定外福利厚生のユニークな福利厚生もあります。
あると嬉しい福利厚生
介護を必要とする人をケアするためには夜勤も含めた勤務があったり、身体ケアや心のケアなど仕事内容は多岐にわたり、心身ともにハードな一面も。
そんなハードな介護ならではの福利厚生や少し珍しいユニークな福利厚生もあります。
ここでは、その一部を紹介させていただきます。
・メンタルヘルスサポート
忙しすぎて心身を壊す方も多い介護の仕事。
心身の健康のため、ストレスチェックやカウンセリングを行う福利厚生もあります。
・インフルエンザのワクチン接種
施設内での感染防止は施設でも大きな課題です。
毎年のインフルエンザのワクチン接種代を負担する福利厚生は介護職ではメジャーな福利厚生です。
・腰痛対策のサポート制度
腰痛は介護職の職業病といえます。
そんな職業病の対策として、鍼灸、マッサージ、整体などの費用を負担する福利厚生があります。
コルセットやベルトなどの腰痛グッズを無料配布するケースもあります。
・医薬品の割引
普通に買うよりも格安で医薬品(常備薬や湿布など)を購入できるよう割引販売を行っている事業所もあります。
特に医療法人や社会福祉法人が運営する施設で多い事が特徴です。
以上のように介護職ならではのユニークな福利厚生もあります。
職員を大事にする事業所の気持ち
福利厚生は仕事のモチベーションにも大きく影響します。
施設が福利厚生を充実させると、様々なメリットがあります。例を挙げると、
・「良い人材の採用力の向上」
・「既存の従業員が会社に対して感じる満足度が上がる」
・「業務の生産性が上がる」
・「企業としての社会的信頼性が上がる」
・「従業員の健康維持を期待できる」
など
そんな福利厚生の背景には、「仕事はもちろん、家庭や生活も充実させて欲しい」という従業員やその家族を大切に思う事業所の気持ちの表れでもあります。
職員やその家族・友人との生活や健康を充実させることは、仕事のやりがいやパフォーマンスを向上させることにも繋がるという考えのもと、福利厚生の充実を図る施設も多くあるのです。
転職活動をするうえで、福利厚生はとても重要な要素です。
しかし、福利厚生を利用しながら、そこで働く介護職の人たちががどのように働いているのかをイメージしながら転職活動をするとより自分のライフスタイルに合った転職先が見つかるかもしれませんね。