病院などに配置される医療ソーシャルワーカー(MSW)とは、どのような仕事か知っていますか?
医療ソーシャルワーカーの役割・仕事内容や、就業するために必要な資格をお伝えします。
仕事内容
まず医療ソーシャルワーカーとは、医療機関において患者さまやそのご家族の悩みや問題を解決・サポートする職種です。
仕事内容は多岐にわたりますが、主に以下の内容になります。
・患者さまやそのご家族が抱える問題に対する相談支援
・入退院の調整
・退院後必要な医療機関との調整や連携
必要な資格
医療ソーシャルワーカーになるうえで、特定の資格は設けられていません。
その為、資格が無くても医療ソーシャルワーカーとして働くことは物理的に可能です。
しかしながら、実際に医療ソーシャルワーカーとして求人募集される際は、概ね「社会福祉士」や「精神保健福祉士」などの国家資格を応募条件にしている医療機関が多いのが現実です。
では、社会福祉士や精神保健福祉士はどのようにしてなるのでしょうか?
社会福祉士になるには
社会福祉士になるには、年1回実施される国家試験を受験し、合格する必要があります。
しかし、誰でも社会福祉士国家試験を受験できるわけではありません。
受験するには、特定の条件を満たしている必要があります。
受験資格を得る方法は全12通りありますが、最短ルートは福祉系の4年制大学を卒業する事です。
また、相談員の実務経験と養成施設での知識・技能習得(6カ月〜1年)によって受験資格が得られるなど、多様なケースがあります。
精神保健福祉士になるには
精神保健福祉士も社会福祉士と同様に国家試験に合格する必要があります。
受験資格を獲得する方法は6つの場合に分けられます。
①福祉系4年制大学卒業者
②福祉系短大卒業者(3年制・2年制)→①相談援助実務経験、または①+②短期養成施設等で指定カリキュラムを履修
③一般4年制大学卒業者→一般養成施設等で指定カリキュラムを履修
④一般短期大学卒業者(3年制・2年制)→相談援助実務経験+一般養成施設等で指定カリキュラムを履修
⑤社会福祉士保有者→短期養成施設等で指定カリキュラムを履修
⑥相談援助実務経験者→相談援助実務経験が4年以上+一般養成施設等で指定カリキュラムを履修