介護施設では入居施設の場合、24時間365日介護を行っているため、施設自体のお休みはありません。
通所施設や訪問事業所でも、土日営業しているところも多く、「介護」という生活に密着したした仕事柄、お休みは不安定になりがちですよね。
今回は、介護職に就く人が実際どんなシフトで働いているのか、年間どの程度休日を取得しているのか詳しく説明していきます。
目次
介護施設の年間休日、平均は?
施設や雇用での違い
年間休日を増やすためのポイント
介護施設の年間休日、平均は?
慢性的な人員不足が深刻化している介護業界では休みが少ないというイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
実際に年間休日はどの程度あるのでしょう。
介護業界全体の、平均休日数を厚生労働省のデータをもとに紹介します。
医療・福祉業界の年間休日数で最も多いのは、100〜109日です。
これを1週間でどくらい休みがあるのかと変換すると、週1〜2日ほど(月9日程度)の休みになります。
1人当たりの人数で見てみると医療・福祉業界の労働者1人あたりの平均年間休日数は、111.5日です。
医療・福祉業界以外も含めた産業業界全体の平均年間休日総数は113.7日となっていますので、医療・福祉業界の111.5日の医療・福祉業界が特別少ないということはありません。
2日程度の差がありますが、みなさんが抱いているイメージのように、介護職は休みが少ないと言い切れるほどの少なさではないことがわかります。
施設や雇用での違い
介護職に就く人の休日については勤務する施設の形態や雇用形態によっても変わってきます。
まず、施設の形態別の休日についてみてみましょう。
特養や老健といったいわゆる入居型施設の場合、24時間365日の介護提供が求められます。
そのため、土日祝日、日勤夜勤関係なく勤務が必要になり、基本的には週に2回程度休みになるようにシフト制で勤務することが多いようです。
デイサービスなど、通所介護施設の場合は日中に介護提供を行うため、日勤帯の勤務が通常勤務になります。
また、土日祝日または日曜祝日を定休日としている通所介護施設が多いため、完全週休2日制や定休日+平日1日といった週休2日制をとっている事業所が多いようです。
次に雇用形態による休日の違いについて説明します。
正社員の場合、基本的には施設の就業規則にのっとったシフト制で勤務します。
年間休日は100〜109日が多いようですがそれに加えて有給休暇や特別休暇を取得することができます。
パート・アルバイトの場合は週に何回勤務するかは施設との交渉によるため、休日数はある程度自分で決めることが出来ます。
年間休日を増やすためのポイント
誰でも休みは多い方がいいですよね。
特に介護職という心身ともにハードな仕事であればなおさら休みはできるだけ多くほしいというのは本音だと思います。
それでは休日を増やすためにできることはあるのでしょうか?ここでは休日を増やすためのポイントを紹介します。
〇求人欄の年間休日をチェック
求人欄には、ほとんど年間休日数が記載されているため、介護施設の年間休日数まで確認してみましょう。
入職後ギャップに感じることのないように、事前に求人欄をしっかり確認することは大切です。
〇土日休みのデイサービスに就職する
デイサービスは基本的に土日休みです。
もし、土日休みを希望するのであれば、デイサービスへの就職・転職を視野に入れてみるのも良いでしょう。
〇雇用形態を変えてみる
前述のとおり正社員は基本的に施設の就業規則にのっとったシフト制で勤務することになります。
それに対して抵抗がある場合は、パートなどに雇用形態を変えてみるのもおすすめです。
上記のようにポイント押さえ、自分にとってのより良い「休みの取り方」を見つめ直してみるのも良いのではないでしょうか。