以前からの待機児童問題が課題になっているなか、保育園の不足や育児と仕事の両立により、介護職を辞める人も珍しくありません。
託児所完備の介護施設や地域の託児所だったり、どのように探したらいいか悩んでいる人も少ないでしょう。
今回は介護職も子育てしながら働ける託児所についてのメリットや探す際の注意点までご紹介します。
目次
そもそも託児所とは
託児所を利用するメリット
託児所付きの求人を探す際の注意点は
【気になる福利厚生】子育て世代に助かる託児所とは!?
託児所とは子どもを預ける場所全般を指し、認可保育園とは違い、それぞれの託児ルームや夜間に預けられるベビーホテルといったさまざまな施設があります。
介護職に就いている人の中にも子どもを預ける必要がある方も多くいるはずです。
働きたいのに子どもの預け先がない問題は介護だけでなく社会的な問題となっています。
また、介護職の慢性的な人材不足は深刻さを増しています。
そんな子どもの預け先の問題と介護の人材不足両面を解決する策として介護施設の運営者側も施設内保育所を併設するところが増えてきました。
厚生労働省も宅幼老所(地域共生型サービス)への取り組みを進めており、地域福祉の拠点施設として「介護施設+保育園」の複合施設を増やしていく方針です。
介護施設の敷地を利用して保育園を設置できるため、待機児童の解消策としても期待されています。
このように介護側・保育側双方にとってメリットがあるため、今後もこのような施設は増えていく傾向にあると言えます。
託児所を利用するメリット
子どもを預けながら勤務をすることに心苦しさや引け目を感じてしまう方も多いと思います。
ここでは介護職で働く人の利点を2点ご紹介します。
①通勤時間が短縮できる
託児所完備の求人で、介護施設と託児所が近くの場合、通勤時間を短縮できます。
保育園へ毎日の通園の大変さは、先輩ママに聞くと分かるかもしれません。
朝は子供を急かしながら連れて登園したり、お迎え時間にそわそわしながら仕事をしたりという毎日です。
雨風が強い日もあり、毎日の保育園登園はなかなか大変です。
その点、託児所が職場近くにある場合は、通勤時間の短縮になり登園の負担は段違いに楽だという印象です。
②キャリアを途切れさせないで済む
待機児童問題、育児と仕事の両立により、介護職を辞める人も珍しくありません。
ただ、託児所完備の介護施設の場合、継続がしやすい面があります。
育児中の通勤は10分の違いでも大きな違いなることもあります。
近くの施設や託児所完備の介護施設を選ぶキャリアを継続するという考えもよいかもしれません。
託児所付きの求人を探す際の注意点は
託児所を探す際、どんな託児所がいいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
勤務時にも保護者としてもメリットが大きいと思われる施設内併設保育所ですが、注意点もあります。
介護施設によっては同じ建物内の保育所を設けている場所があります。
そのため、自由に周辺を歩いていたりしている高齢者がいるかもしれません。
施設全体として、感染対策などの十分な対策をしているとはいえ、事故や感染症などが心配になるかもしれません。
また、定員についても気をつける必要があります。
併設保育所があっても、現在勤めている職員のお子さんで定員に達している場合もありますので、就業の際に必ず確認しておきましょう。
さらに、併設保育所によっては2年保育の年齢(年中)までの幼児のみ対象(年中・年長児は地域の保育園を利用するよう)と言われるケースもあります。
このような場合はスムーズに次の保育園が利用できるよう、あらかじめ準備などをし、確実に子どもを安全に預けられる環境なのかどうかを確認しましょう。
このような点に注意しながら、託児所を上手に利用し、自分も家族も無理なく勤務できるとより長期的なキャリアを築けるのではないでしょうか。