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キャリアアップを目指す方の必須資格! 実務者研修について徹底解説!

キャリアアップを目指す方の必須資格! 実務者研修について徹底解説!

初任者研修は介護の基礎を養う研修でしたが、実務者研修はそこから一歩進んだ、幅広い利用者への介護提供能力を得るための研修です。また、実務者研修の修了は介護福祉士資格の受験要件にもなっており、キャリアアップを目指す方には必須の資格と言えるでしょう。


今回は、実務者研修の概要や取得方法について解説します。


実務者研修の概要

実務者研修は、介護系資格「初任者研修」の上位資格で、国家資格の「介護福祉士」を取る為の必須資格となります。


実務者研修を修了することで、基本的な介護知識のほか、喀痰吸引や経管栄養などの医療行為も習得できます。これらの医療行為を学ぶことで、一定の条件の下で医療的ケアの実施が可能となります。

また、実務者研修を取得した場合、訪問介護事業所の「サービス提供責任者」として働くことが可能になります。


実務者研修の取得方法

初任者研修と同じく、受講するための条件はなく、誰でも受講することができます。よって、介護職未経験者や無資格の方でも受講できます。

しかし、実務者研修は初任者研修の上位資格になるので、現場での経験が無いと理解が難しい場面もあります。なので、介護経験が無い方は、まず初任者研修の受験から始めることをおすすめします。



実務者研修のカリキュラムは20科目あり、450時間です。

カリキュラムの内容は、大きく分けると「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」の4つです。喀痰吸引や経管栄養などについては「医療的ケア」で実技を通して学んでいきます。


研修は長時間ですが、数 年かけて少しずつ修了していけば良いことになっていますし、通信教育の活用も認められています。スクールに通う場合でも、スクールによっては土日や夜間にも対応している場合もあるため、働きながら資格取得を目指すことも可能です。


また、初任者研修を修了していれば、研修の130時間が免除されます。旧ホームヘルパー資格や認知症研修などを受けた方も、同様に一部研修が免除になります。


実務者研修の取得を目指すことで、初任者研修よりもさらに知識や技術面において成長できるでしょう。

資格取得後は、サービス提供責任者を目指したり、資格手当を狙って給料アップすることも十分に期待できます。

また、実務者研修は国家資格の介護福祉士の受験に必要な資格でもあるため、将来介護福祉士へのキャリアアップを目指している方は取得しておきましょう。