高齢者の方が食事をする際には、「誤嚥」のリスクが発生します。
食事前の対応や食事中の対応で、誤嚥リスクは低減できます。
適切に食事介助を行うために、以下のポイントを押さえておくことが肝要です。
食事介助は毎日あるからこそ大切です
高齢者の方の食事介助を行う際には以下のことを心掛けましょう。
◇食事前の対応
・口腔ケア(うがい・歯磨き等)を行い、口の中を清潔にしておく
・水分補給を行い、口の中に潤いを与える(食べ物がスムーズに喉を通りやすくなります)
・嚥下体操を取り入れるなど、準備運動を行う
◇食事中の対応
・介助者は隣に座る
・食べ物はゆっくりと噛んで食事してもらう
・水分の多い食べ物(汁物)を先に食べてもらうよう心掛ける
・スプーンは下から差し出すようにする
◇座って食事をする際の注意事項
・上半身は軽く前かがみで、顎が少し引いているか
・足が床にしっかりとついているか
◇ベットで食事をする際の注意事項
・腰がリクライニング部分に沿うように座っているか
・目線が介助者と同じになっているか
◇NG行動例
・立ち上がって介助をする
→顎が上がるため、誤嚥リスクが高まります
・一口量を多くしてしまっている
・食べ物を飲み込む前に次の一口を介助してしまっている
以上の内容は特に注意が必要なので、現場でケアを行う際には気を払いましょう。
食事介助は安全に楽しく行いましょう
食事の時間は高齢者の方にとって楽しみな時間です。
安心して楽しく食事が出来る環境は、高齢者の方の前向きな気持ちに繋がります。
介助者はケアを正しく丁寧に行い、美味しい食事を楽しんでもらうようにしましょう。