介護難民とは、介護を受ける必要があるにも関わらず、介護を受けることが出来ていない人々のことを指します。
その背景として、日本で進む高齢化に対し、介護の担い手が少なく、提供するサービスが追いついていないことや、核家族化が進み老々介護が増えてきたこと等があげられます。
そんな増加する介護難民に対しての国の対策や取り組み等をご紹介いたします。
国の対策・取り組み
・地域包括ケアシステム
国が介護難民への対策として打ち出した方針の一つに、「地域包括ケアシステム」があります。
「地域包括ケアシステム」とは、地域の自治体・包括支援センターが中心となり、高齢者のニーズに合わせたサービス提供体制を整えることで、自宅にいながらも安心して支援が受けられる環境づくりをコンセプトとしております。
・介護ロボットやICTの導入
高齢者に対して介護職員が大幅に不足する見込みがある現在、介護施設において介護ロボットやICTの導入などが進んでおります。
介護職員の代わりに、ご利用者様の起床を感知するセンサーや、コミュニケーションを取れるロボット、身体機能をサポートする機械など、介護職員の数を最少人数で対応できるような体制を整えている施設も増えております。
その他にも、介護職員の処遇改善を行い、介護の担い手を増やす試みや、サービスを受ける側において、介護サービスの費用を抑えるために、大都市から地方へ移住を行うなど、様々な取り組みを行い、介護難民の数を抑えるべく動いております。
今後の流れについて
介護難民は今後も増加する見込みがあります。
ご家族の方や、知り合いの方など、介護が必要な方がいるようであれば、早い段階で介護予防を行うなどの取り組みを行うことが大切です。
またこれから介護業界で働きたいという方は、業界を支える担い手として、やりがいのある仕事が出来ると言えます。
ぜひ、この記事をみて介護難民への理解を深め、これからの時代に対応をしていただければと思います。