介護福祉士資格は、介護系資格の中でも唯一の国家資格です。
福祉系高校を卒業し資格を取得するルートや、介護福祉士養成施設を卒業し資格を取得するルートもありますが、本コラムでは実務経験3年以上と実務者研修資格を必要とする、国家試験合格での取得ルートをご説明いたします。
4人に1人は不合格!?広きようで狭き門
介護福祉士国家試験は年に1度のペースで毎年行われます。
1月下旬に筆記試験、3月上旬に実技試験といった形に分かれており、筆記試験の問題形式は5択のマークシート方式をとっております。
問題数は125問あり、1問につき1点となっております。
試験時間は午前と午後に分けられており、それぞれ110分の時間が与えられております。
出題範囲は11項目あります。
①人間の尊厳と自立、介護の基本
②人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
③社会の理解
④生活支援技術
⑤介護過程
⑥発達と老化の理解
⑦認知症の理解
⑧障害の理解
⑨こころとからだのしくみ
⑩医療的ケア
⑪総合問題
特に障害分野の問題は毎年のように出題があり、高齢者施設のみを経験されている方は対策が必要です。
合格ラインは60%以上と言われておりますので、過去出題された問題などを解いてみるなどし、安定した得点が出来るよう念入りに対策しましょう。
毎年受験者のうち70%程度の方が合格されているとはいえ、約4分の1の方が不合格になっておりますので、しっかりとした勉強が必要です。
しっかり準備して試験に備えよう!
介護福祉士資格は独学での勉強はもちろん、取得に向けた専用講座等も開設されております。
周りの同僚に介護福祉士の方がいればぜひ勉強法などを聞いてみてください。
また介護福祉士国家試験に合格された方については、社会福祉振興・試験センターにて資格登録を忘れずに行いましょう。